研究活動報告詳細

「平成30年度農研機構北海道農業研究センターアドバイザリーボード(酪農・畑作)」を開催

情報公開日:2019年3月11日 (月曜日)

開催日時

<酪農> 平成30年8月31日 (金曜日)
<畑作> 平成30年11月7日 (水曜日)

開催場所

<酪農> 計根別農業協同組合
<畑作> 北海道農業研究センター芽室研究拠点

内容

北農研は、平成30年8月31日(金曜日)に計根別農業協同組合にて酪農研究分野のアドバイザリーボード(※)を、11月7日(水曜日)に北農研芽室研究拠点にて畑作分野のアドバイザリーボードを開催しました。これは、農業者、実需者などから農業現場や地域における課題、要望を直接お聞きし、ニーズを集約して今後の研究方針に活かしつつ農研機構開発技術の浸透を図ることを目的とするものです。

北農研の酪農分野のアドバイザリーボードは、中標津町で実施された革新的技術開発・緊急展開事業(うち経営体強化プロジェクト)「道産トウモロコシの安定供給に基づく高付加価値畜産物生産技術の開発(道産飼料)」の現地検討会に引き続いて開催されました。
委員には現地検討会にもご参加いただき、「道産飼料」の実証機関であるTMRセンター「アクシス」や搾乳ロボットを導入している構成員農家を視察していただき、北農研が推進する研究内容や農業現場の動きについて相互理解を深めました。
さらにアドバイザリーボードでは、「アクシス」からドローンを活用した飼料生産やクロスブリーディング等の先進的取り組みをご説明いただいた後、北海道酪農の持続的発展に向けた技術開発研究の方向性を探るため、北農研から10年後の営農ビジョンとそこで開発が必要となる技術を提案し、意見交換を行いました。

北農研の畑作分野のアドバイザリーボードは、芽室研究拠点で実施され、「農業の担い手確保の現状とその方策に関する研究会」への参加を含め、北海道農業試験研究推進会議畑作推進部会と合同で開催しました。参加者はアドバイザリーボード委員8名を含め、55名でした。
会議では、現在北農研で検討している「北海道大規模畑作地帯の営農ビジョン(案)」について意見交換を行いました。現状の課題と10 年後の北海道大規模畑作営農の姿については、委員から特段の異論はありませんでした。
技術の方向性については、バレイショ・テンサイの栽培面積減少に対応するためには収穫機の改良が重要であるとの意見が多くありました。また、バレイショでは収穫機の効率化によって選果が集中化する問題も想定されることから、流通全体を考慮する必要性が指摘されました。
自動操舵等に利用が期待されている「準天頂衛星みちびき」等のICT 技術は、日進月歩で必要経費も変わることを想定して技術開発を行なっていくのが重要との意見がありました。品種開発について最近の気候変動を鑑みて、収量の安定性を重要視することが指摘され、参加していた小麦・バレイショ・テンサイ・ソバ・小豆の育種担当者から現在の取組について回答しました。
さらに、補助事業の対象に個人の大規模経営が該当しないことに対する要望があり、北海道農政事務所に今後の対応について依頼しました。

TMRセンター「アクシス」の視察 アドバイザリーボード意見交換の様子

北農研は農研機構の北海道地域の農業試験研究におけるハブ機能を担っており、アドバイザリーボードなどの仕組みを通じて、これまで以上に生産現場のニーズに直結した研究開発を推進し、また、開発した研究成果の普及を加速化させ、北海道地域農業の発展に寄与していきます。

※ アドバイザリーボード
農業ビジネスの現場におられる生産者(農業団体)、実需者などに委嘱して組織する委員会です。北海道では、酪農(畜産)、畑作、水田作の3分野を対象としています。
農研機構では、新たな「農林水産研究基本計画(平成27年3月31日 農林水産省農林水産技術会議決定)」に基づく農業試験研究を推進しています。この計画には、アドバイザリーボードの設置が謳われています。

(リンク) 新たな農林水産研究基本計画(農林水産省ウェブページ)
http://www.affrc.maff.go.jp/docs/kihonkeikaku/new_keikaku.htm