研究活動報告詳細

市立札幌開成中等教育学校御一行の来訪

情報公開日:2019年8月23日 (金曜日)

日時

令和元年8月2日(金曜日) 9時00分~15時00分

場所

北海道農業研究センター インターナショナルホールセミナー室、水田センター、ハイブリット温室棟および新会議室

内容

市立札幌開成中等教育学校が招いたベトナム、タイ、台湾の高校生4名(※1)を含む7名の高校生が北農研を来訪し、水稲の育種研究に関する職場体験をしました。

最初に、水稲育種グループが稲について講義を行い、水稲の基本的な生育様式や収量を向上するための育種戦略について学びました。次に、実際に水田圃場で研究中の様々な稲を観察し、北海道の水稲品種の過去から現在までの変遷や世界の多様な水稲について理解するとともに、ハイブリット温室棟において、品種開発のための交配作業を体験しました。また冷水かけ流し水田では、北海道の水稲育種で重要な耐冷性の検定法についても学びました。

午後は、新会議室において北農研の組織と役割や成果の概要についてクイズを交えながら紹介された後、お米の食味試験体験、ご飯のヨウ素反応実験を行いました。食味試験では、粘りのある「おぼろづき」や米粉麺に向く「北瑞穂」など特徴のあるご飯や米粉パン、米粉麺の食味に大変驚いた様子でした。また、ヨウ素反応実験では、反応後の色の違いによりアミロース(お米に含まれるでん粉の一種)の含有する割合を測定できることを体験していただきました。

参加された生徒さんからは、米の消費量の増大に向けて、「小麦粉とブレンド適性のある米粉向け品種」「健康増進に寄与する米品種」「低価格で安全な米品種」の開発などの意見発表があり、担当研究者からは、「まさに取り組み中の課題であり、是非ともそのような新品種を開発して輸出したい」と回答するなどの場面が随所にあり、意欲的に参加された皆様にとって充実の1日体験となりました。

北農研は、将来を担う高校生の皆様に農業研究の一端を体験する場を提供することができました。


稲に関する講義の様子


水田センターでの稲の説明の様子


ハイブリット温室棟での交配作業の様子


北農研の概要紹介の様子


お米の食味試験体験の様子


ご飯のヨウ素反応実験の様子

※1 国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)が進める「日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)(※2)」により招へいされたタイ、ベトナム、中国、台湾に日本を加えた5つの国・地域の高校生が、北海道の自然とそれに関わるサイエンスの学習、世界最先端レベルの研究機関への訪問、ホームステイ等を通しての文化交流、ワークショップや共同作業を行い多くの経験をするなどを通じ、将来日本社会に貢献するアジアの優秀な人材と世界で活躍する日本人科学者を育むことを目的とします。

※2 さくらサイエンスプラン : 高校生、大学生、大学院生、ポストドクターなど、アジア地域の幅広い青少年を日本に短期招へいするプログラムで、日本の青少年と科学技術分野で交流を深めます。