研究活動報告詳細

九州沖縄農研の研究成果を活用した2011年の受賞、表彰の紹介

情報公開日:2011年12月28日 (水曜日)

九州沖縄農業研究センターは新品種の育成や技術開発などを通して地域に貢献しています。

当センターで育成した品種や開発した技術などの研究成果が新製品開発の契機となったり、生産技術改善の契機になることも多くあります。開発された新製品や技術が優れていると受賞あるいは表彰されることもあります。

ここでは、当センターの研究成果が活用され、2011年に受賞あるいは表彰されたものを紹介します。

黒大豆品種「クロダマル」

九州で初めて育成された黒大豆品種が「クロダマル」です。(平成15年度研究成果情報)

この「クロダマル」は、大分県、福岡県、熊本県などで栽培され、地域の特色を出した製品開発などにも活用されています。

今回、熊本県で加工食品を製造・販売している「丸美屋」が同県で生産した「クロダマル」で豆菓子「肥後の黒豆おこし」を開発し、全国商工連合会の2011年度「むらおこし特産品コンテスト」で最優秀賞の経済産業大臣賞を受賞しました。

ほかの生産地でも「クロダマル」を活用し、地域と結びついた特色ある製品開発が行われています。

クロダマル栽培圃場と種子
クロダマル栽培圃場と種子

肥後の黒豆おこし
肥後の黒豆おこし

「むらおこし特産品コンテスト」とは..

全国商工会連合会が実施するコンテストで、学識経験者委員、流通関係者委員、全国商工会連合会委員によって構成する「むらおこし特産品コンテスト委員会」が審査選考する。

各賞審査基準は以下の通り。

  • 経済産業大臣賞
    審査の全般において、著しく優れており、地域を代表する特産品としての成長性が高く、地域の産業振興に対する貢献性が大であると認められるもの。 食品部門および非食品部門の中から原則1点のみ受賞。
  • 中小企業庁長官賞
    審査の全般において、特に優れており、特産品開発における製造・開発技術の向上に寄与し、市場性に優れていると認められるもの。 食品部門と非食品部門の両部門で原則各1点受賞。
  • 全国商工会連合会会長賞
    商工会地域としての郷土性に富み、開発アイデア等において、先進性、独創性に優れたもの。 食品部門と非食品部門の両部門で原則各2点受賞。
  • 審査員特別賞
    審査の全般において、優れており、消費者への訴求力や市場性が高く、将来性が見込めるもの。 食品部門および非食品部門の中から原則5点以内が受賞。

イチゴECOなりシステム、品種「おおきみ」

イチゴECOなりシステムは、地下水、暖房機排水を有効活用してイチゴクラウン温度を制御する技術です。(平成19年度研究成果情報平成21年度研究成果情報)

イチゴ品種「おおきみ」は、極大果が魅力の贈答用に最適の品種です。糖度が高く食味もよく、果実が硬く日持ちもよい品種です。(平成20年度研究成果情報)

熊本県の阿蘇清峰高校生物科学科は、専門高校と地域産業の連携を支援する国の「地域産業の担い手育成プロジェクト」の選定を受け、ヒートポンプを活用した「イチゴECOなりシステム」とイチゴ品種「おおきみ」を組み合わせ、暖房用の重油の使用量を節約し、CO2削減にもつながる"経済的でECO"な栽培技術の確立に取り組みました。

イチゴ品種「おおきみ」は、うどんこ病に強く、夜間の最低温度が低くても生育が衰えないので阿蘇地域に適し、また、大果で品質が良く高値で取引されています。この「おおきみ」とヒートポンプによる「イチゴECOなりシステム」の"ハイブリッド栽培"を組み合わせた普及活動に取り組み、環境省の「平成23年度の環境大臣表彰(対策技術導入・普及部門)」を受賞しました。

クラウン温度制御
クラウン温度制御

イチゴECOなりシステム
イチゴECOなりシステム

イチゴ品種「おおきみ」
イチゴ品種「おおきみ」

大きさにビックリ!
大きさにビックリ!

法人番号 7050005005207