研究活動報告詳細

【所長キャラバン】イチゴ育成系統「久留米65号」の現地試作試験に関する意見交換

情報公開日:2015年12月15日 (火曜日)

【キャラバン名】 イチゴ育成系統「久留米65号」の現地試作試験に関する意見交換(平成27年度 第2回 所長キャラバン)

実施日時: 平成27年12月10日(木曜日) 10時00分~12時00分

実施場所: 熊本県宇土市

キャラバンと実施した背景について

  所長キャラバンは、現地関係者との意見交換を通した研究成果のフォローアップ、普及現場における新たな技術ニーズの探索などを目的に実施している活動です。

  今回はイチゴ育成系統「久留米65号」の試作試験を委託している現地を訪問し、意見交換を行いました。品種開発では、生産者に委託して育成中の系統を栽培していただき、特性や収量性などを調査する現地試作試験も行われます。生産現場で生産者が栽培することから、産地での特性がわかり、また、生産者の所感などから実際の作業性や実用性などもわかる非常に重要な試験です。現地試験で得られた情報が、その後の品種開発に活かされることも多くあります。 しかし、万が一、現地試作試験で種苗などが流出して品種登録ができなくなった場合、その品種の種苗を供給できなくなるなど、産地や生産者にも大きな損失となります。そのようにならないためには、現地試作試験で種苗の取扱など情報交換を十分にしておくことが大切です。

  所長キャラバンは、他の産地で現地試験を行っている生産者を含めて15名と少ない人数でしたが、内容のある意見交換を行うことができました。
  現地圃場では、「久留米65号」の特性や作業性などについて多くの意見交換が行われました。他の産地で現地試験を担当している生産者も参加していましたので、生産者同士の情報交換も行われ、「久留米65号」について多くの知見が得られました。現地試験を行っている生産者からは、病気に強く、作りやすいなど、「久留米65号」に対する期待が多く聞かれました。なかには、パックへの詰めやすさなど、生産者ならではの所感もありました。これらの情報は、今後の「久留米65号」の取扱や品種開発に役立つことと思われます。
  室内では、一般品種と「久留米65号」を試食して比較したのち、品種開発や現地試験についての関係者の要望などを中心に意見交換が行われました。「久留米65号」のイチゴは、甘味のある食味で食感も良いとの評価が多いようでした。生産者からは、新品種に対する期待、あるいは、有望な新品種は早く栽培したいという意向など、多くの意見が多くよせられました。生産者が早く栽培できるようにするには品種登録が必要ですが、そのためには研究機関として安心して普及できるという特性を確認するため時間も必要です。どのように両者の兼ね合いをとることができるのかが今後の課題のように考えられました。

  今回の所長キャラバンで意見交換を行った「久留米65号」が新しい名称で品種登録され、そのおいしさを消費者にも早く味わっていただけるようになれば、と期待しているところです。

 

岡本所長の挨拶
岡本所長の挨拶

現地圃場での意見交換
現地圃場での意見交換

イチゴ育成系統「久留米65号」
イチゴ育成系統「久留米65号」

室内での意見交換
室内での意見交換

法人番号 7050005005207