研究活動報告詳細

平成29年度九州沖縄地域マッチングフォーラムを開催しました

情報公開日:2017年10月 3日 (火曜日)

九州沖縄地域マッチングフォーラム<br />
九州沖縄地域マッチングフォーラム

日時

平成29年9月20日(水曜日)10時00分から16時00分

場所

アバンセ(〒840-0815 佐賀県佐賀市天神三丁目2-11(どんどんどんの森内))

主催

農林水産省大臣官房政策課技術政策室、農研機構九州沖縄農業研究センター、九州農業試験研究機関協議会

協賛

佐賀県、農林水産省九州農政局、公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会

後援

佐賀県農業会議、佐賀県農業協同組合中央会、佐賀県農業協同組合、唐津農業協同組合、伊万里市農業協同組合、佐賀市中央農業協同組合、佐賀県ビール大麦振興協議会

参加者数

190名(生産者10名、生産者団体21名、一般6名、企業12名、報道機関2名、国の行政局4名、独法・国立研究開発法人等38名、県の行政部局10名、普及関係12名、研究関係70名)

開催概要

  「九州地域水田輪作体系での革新技術」をテーマに掲げ、米・麦・大豆作を対象として、生産規模の拡大や気象変動に対応した全天候型栽培、実需の要求に応える高品質・安定生産に有効な期待の技術を紹介しました。
  また、技術相談会では、計19課題のパネル展示、最新の成果を含むパンフレット等の配布、サンプルの展示等があり、参加者との活発な意見交換が行われました。
  この場を借りて、参加された皆様および協賛・後援いただいた団体等の方々に厚く御礼申し上げます。

1)大豆全天候型播種技術(不耕起播種機)
    ・佐賀県農業試験研究センター 作物栽培研究担当係長 秀島 好知
    ・佐賀県杵島郡白石町 新観音集落営農組合 山口 一尚
  北部九州における大豆の播種適期は梅雨終期と重なるため、播種ができなかったり、播種しても苗立ち不良になったりして、生産者の方々は非常に苦労されています。そこで、佐賀農試では、民間企業との共同開発により、二毛作地域ならではの麦畦の排水性をそのまま大豆栽培に活かせる「不耕起播種機」を開発しました。これまで、県の豆類経営改善共励会において、優秀な成績を収められた集団や個人の方々の多くも、この「不耕起播種機」を導入されています。今回は、この不耕起播種機の特徴と、H28年産佐賀県豆類経営改善共励会で最優秀賞を受賞された集団の取組事例をご紹介しました。

2) 実需者に選ばれるビール大麦の品質向上の取組
    ・佐賀県農業試験研究センター 作物栽培研究担当 岩城 雄飛
    ・唐津農林事務所東松浦農業改良普及センター 農畜産担当係長 牧山 繁生
  本県を含む北部九州はビール大麦の産地ですが、実需者であるビール会社からは、原料の子実タンパク質含有率を基準内(10~11%)に収めることが求められています。佐賀県で生産しているビール大麦「サチホゴールデン」はタンパク質含有率が低下しやすい品種特性があるため、子実タンパク質含有率を向上させるための施肥法及び施肥量を調節するための生育診断技術を開発しました。この技術に基づいて、ビール会社と連携して現地実証を実施し、タンパク値の改善と、ビール醸造適性に問題がないことが認められたことから、県施肥基準の見直しを行い、県全体で子実タンパク質含有率の適正化が図られるようになりました。

3) 水稲べんモリ湛水直播の現状と今後の展開方向
    ・農研機構九州沖縄農業研究センター 水田作研究領域(筑後) 原 嘉隆
    ・農事組合法人ちくご 理事 吉田 成章
  水稲栽培は担い手の不足が懸念されており、苗を作らず水田に直接播種する直播は省力的であることから、全国普及率は2%程とまだ低いものの、年々拡大している。代かきした水田に播種する湛水直播では、苗立ちの確保(種子の生存)が重要である。べんがら(酸化鉄)にモリブデン化合物を混合した資材で種子を被覆するべんモリ直播は、省力・低コストで従来技術と同程度の苗立ちが得られ、東北地域を中心に普及が進んでいる。九州は、水稲の芽を食べるスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)が生息するので直播が難しい状況にあるが、工夫によって直播をうまく実施している生産者の取り組みを紹介しました。

4) 耕起・播種が同時にできるバラ播き式播種機を開発、二毛作での乾田直播栽培に使える漏水防止技術
    ・農研機構九州沖縄農業研究センター 水田作研究領域(筑後) 中野 恵子
    ・佐藤商会 代表 椛島 貞幸
    ・福岡県筑後農林事務所南筑後普及指導センター 地域振興課 水田農業係 係長 棚町 良男
    ・福岡県農林業総合試験場 農産部大豆・品質チーム 主任技師 奥野 竜平
  九州北部の二毛作水田では水稲作付の直前まで麦が作られています。麦作後の田は漏水しやすく、代かきをしない乾田直播栽培は、雑草問題や生産性の不安定さから普及していません。しかし、大幅に省力化できるだけでなく、湛水直播で問題となるジャンボタニシの食害も避けられるため、技術開発に期待が寄せられています。今回、耕起・播種が同時にできるバラ播き式の表層散播機と振動ローラ鎮圧による漏水防止技術を開発し、これらを組み合わせることにより二毛作水田でも可能な乾田直播栽培技術を構築しました。一部の地域で普及が始まったことから、各技術のポイントと普及の取り組みについて紹介しました。

フォーラム会場<br />
フォーラム会場

講演発表<br />
講演発表

パネル展示・技術相談<br />
パネル展示・技術相談

総合討論<br />
総合討論

法人番号 7050005005207