研究活動報告詳細

令和元年度九州沖縄地域マッチングフォーラムを開催しました

情報公開日:2019年10月25日 (金曜日)

長崎大学文教キャンパス正門<br />
長崎大学文教キャンパス正門

長崎大学環境科学部<br />
長崎大学環境科学部

日時

令和元年年8月28日(水曜日)10時00分から16時30分

場所

長崎大学 環境科学部(文教キャンパス) 2階 A-24講義室(主会場)およびA-21講義室(ポスター会場)(長崎市文教町1-14)

主催

農林水産省技術政策室、農研機構九州沖縄農業研究センター、九州農業試験研究機関協議会

協賛

長崎県、農林水産省九州農政局、公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会

後援

長崎県農業協同組合中央会、全国農業協同組合連合会長崎県本部、長崎県農業会議、九州バイオリサーチネット

参加者数

127名(生産者8名、農業団体4名、普及指導員2名、試験研究機関(独法)25名、試験研究機関(県)40名、行政(国)8名、行政(県)10名、行政(市町村)2名、大学等3名、流通業者1名、民間企業11名、一般1名、その他12名)

開催概要

日本の農業現場では生産性向上や労働力不足の解消を図ることが急務となっていることから、農林水産省はロボット・AI・IoT等の先端技術を活用したスマート農業の社会実装を支援するためにスマート農業実証プロジェクトを開始し、全国で69、九州沖縄地域では16の実証課題が始動しています。一方、農業の成長産業化のためには、地域資源である農産物を利用・加工して付加価値を高める技術の開発や新品種の育成など、消費者のニーズを捉えた技術開発と新たな市場開拓が重要です。そこで、今年度の本フォーラムは、「加速するスマート農業の展開」をテーマとする第1部及び「技術と品種を活用した市場の開拓」をテーマとする第2部から成る2部構成で開催しました。

第1部では、まず農林水産省から、スマート農業実証プロジェクトの概要について説明が行われました。次に、九州沖縄地域の実証課題のうち、1)温州みかん、2)米・麦・大豆、3)露地野菜(ごぼう、にんじん等)、及び4)茶を対象とした4つの課題から、取り組みと生産現場の声が紹介され、課題ごとに質疑が行われました。総合討論も行われ、生産現場での課題、要望等も関係者間で共有されました。

第2部では、開催県の長崎県農林技術開発センター等から、ビワ葉と茶葉からの高機能性飲料を開発する技術について、次に農研機構九州沖縄農業研究センター等から、もち性大麦新品種「くすもち二条」の開発について、研究者、生産者等異なる立場から、開発の経緯、成果の特長、普及の取り組み等が紹介されました。発表ごとに質疑が行われ、九州地域で生まれた2つの成果を来場者に対して十分アピールすることができただけでなく、総合討論では農林水産省や他分野研究者からの意見もいただくなど、今後のさらなる普及に向け有用な内容となりました。また、ポスター展示では、各県、国際農林水産業研究センター等から成果が紹介されました。

開催前日からの悪天候にもかかわらずご来場くださいました皆様、協賛および後援をいただいた団体等の方々に、この場をお借りし厚く御礼申し上げます。

本フォーラムは、開催地を九州農業試験研究機関協議会に所属する九州沖縄8県の持ち回りとしており、令和2年度は宮崎県開催です。

主な内容

【1】第1部「加速するスマート農業の展開」
[1]概要説明 農林水産省農林水産技術会議事務局研究推進課 課長補佐 渡邉麻衣子
[2]実証課題からの発表
(1)温州みかんの生産から出荷をデータ駆動でつなぐスマート農業技術一貫体系の実証

[スマートみかん生産コンソーシアム]
◆実証地 長崎県
◆品目 温州みかん
◆代表機関 農研機構果樹茶業研究部門
◆発表者 長崎県農林技術開発センター 果樹・茶研究部門 カンキツ研究室長 山下 次郎
長崎県県北振興局 農林部南部地域普及課 係長 荒牧 貞幸

(2)九州北部2年4作(稲・麦・大豆・麦)大規模水田スマート一貫体系の実証
[アグリベースにいやまスマート農業実証コンソーシアム]
◆実証地 佐賀県
◆品目 米、麦、大豆
◆代表機関 農研機構九州沖縄農業研究センター
◆発表者 農研機構九州沖縄農業研究センター 水田作研究領域 水田作業体系グループ長 高橋 仁康
有限会社アグリベースにいやま 取締役 古賀 洋一郎

(3)多様な人材が集う農業法人経営による全員参加型のスマート農業技術体系(大規模露地野菜複合経営)の実証
[新福青果スマート農業実証コンソーシアム]
◆実証地 宮崎県
◆品目 ごぼう、にんじん、ばれいしょ、さといも、らっきょう
◆代表機関 有限会社新福青果
◆発表者 有限会社新福青果 社長室長 兼 事業統括部長 栗原 貴史

(4)IoT技術・ロボット化技術を活用した大規模スマート茶業一貫体系の実証
[堀口製茶スマート実証コンソーシアム]
◆実証地 鹿児島県
◆品目 茶
◆代表機関 農研機構果樹茶業研究部門
◆発表者 農研機構果樹茶業研究部門 茶業研究領域 枕崎研究調整監 根角 厚司
鹿児島堀口製茶有限会社 代表取締役 副社長 堀口 大輔

【2】第2部「技術と品種を活用した市場の開拓」
研究成果発表
(1)ビワ葉と茶葉を混合発酵させた高機能発酵茶の開発
◆座長 長崎県農林技術開発センター 副所長 兼 研究企画部門長 後田 経雄
◆発表者 長崎県農林技術開発センター 果樹・茶研究部門 果樹・茶研究部門 茶業研究室 主任研究員 藤井 信哉
長崎県立大学 副学長 田中 一成
株式会社サンダイ 専務取締役 吉野 豊(悪天候のため欠席)

(2)九州向けもち性大麦品種「くすもち二条」の開発と普及
◆座長 農研機構九州沖縄農業研究センター 水田作研究領域長 入来規雄
◆発表者 農研機構九州沖縄農業研究センター 水田作研究領域 小麦・大麦育種グループ 主任研究員 平 将人
有限会社田中農産 専務 田中 愼太郎
福岡県主要食糧集荷商業協同組合 副理事長 大城 慶久

第1部「加速するスマート農業の展開」での農林水産省からの概要説明<br />
第1部 農林水産省からの概要説明

第1部「加速するスマート農業の展開」での実証課題からの発表<br />
第1部 実証課題からの発表

第2部「技術と品種を活用した市場の開拓」での研究成果発表<br />
第2部 研究成果発表

ポスター展示会場<br />
ポスター展示会場