研究活動報告詳細

平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞報告

情報公開日:2018年5月 9日 (水曜日)

平成30年4月17日(火曜日)に平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(科学技術賞、若手科学者賞及び創意工夫育成功労学校賞)の表彰式が行われ、農研機構食品研究部門の萩原昌司氏・鍋谷浩志氏が科学技術賞 技術部門を、農研機構生物機能利用研究部門の川勝泰二氏が若手科学者賞を受賞しました。

受賞業績および所属の概要は以下の通りです。

平成30年度 文部科学大臣表彰 科学技術賞 技術部門

農研機構食品研究部門

鍋谷 浩志 研究部門長
萩原 昌司 交流チーム長(筆頭者)

東海物産株式会社

柳内 延也 特別研究員

東海物産株式会社 食品研究所

塩谷 茂信 基礎研究課長


左から、柳内特別研究員、鍋谷研究部門長、萩原交流チーム長、塩谷基礎研究課長

副賞の科学技術賞楯

「鶏肉からの高純度イミダゾールジペプチド食品素材の開発」

鶏肉に含まれるイミダゾールジペプチドは疲労軽減効果のある機能性食材として注目されています。本開発では、膜分離技術等を利用して鶏肉エキスから不要な成分を取り除き、高純度のイミダゾールジペプチドを製造する技術を開発しました。これにより、廃鶏や戻りサケの有効利用が可能となり、農林水産資源の高付加価値化に寄与します。

平成30年度 文部科学大臣表彰 若手科学者賞

農研機構生物機能利用研究部門 新産業開拓研究領域有用物質生産作物開発ユニット

川勝 泰二 主任研究員


川勝主任研究員

賞状とメダル写真

「植物におけるエピゲノム多様性の研究」

DNAメチル化やヒストン修飾などのエピゲノムは遺伝子発現を制御します。遺伝子機能解析やゲノム多様性解析が進み、系統間ゲノム多様性は作物育種に利用されています。
本研究では、微量サンプルからの細胞特異的エピゲノム解析および精密な大規模エピゲノム解析を行い、シロイヌナズナの隣接した体細胞間・自然系統間のエピゲノム多様性とその形成機構および生物学的意義を明らかにしました。
この成果はエピゲノム制御を介した植物の生存戦略を理解する上で重要な基盤的知見であり、今後この成果をもとに作物の形質を制御するエピゲノムの理解が深まり、エピゲノム編集等を利用した画期的な作物育種につながることが期待されます。

法人番号 7050005005207