研究活動報告詳細

第16回日本菌学会平塚賞を受賞しました

情報公開日:2019年8月20日 (火曜日)

受賞

第16回日本菌学会平塚賞

受賞者

久城 真代 (農研機構食品研究部門 食品化学ハザードユニット長)
畑林秀美
鄭 雅志
矢部希見子(現・福井工業大)

受賞対象

Mycoscience 58 掲載論文に対して

業績概要

かび毒の一種であるアフラトキシン類は、強力な急性毒性を有し、天然物の中で最も発がん性が強いことから、多くの国で食品中の規制値が設定されている。
アフラトキシン汚染は、熱帯~亜熱帯圃場の土壌に生息するAspergillus flavus及びAsprgillus parasiticusに属する菌の一部のアフラトキシン産生菌が汚染源とされるが、近年の地球規模での気象変動による北上が懸念されており、アフラトキシン産生菌の簡便かつ高感度な判別法の開発が待たれている。
本成果は、我々が近年開発した平板培地によるジクロルボス-アンモニア法(DV-AM法)(Appl Microbiol Biotechnol 2015(99),10681-)の、実際の畑土壌での適用性を検証したものである。つくば実験圃場内において、環境中の様々な微生物群と共存するアフラトキシン産生型A. flavusを、簡便に分離できることが示された。本方法は、高額な分析機器や遺伝子解析設備、高度な技術を必要としないため、フードチェーンの各工程に関与する事業者にとっても、使用が容易かつ有益な技術となりうる。