研究活動報告詳細

2010年度日本育種学会賞を受賞しました

情報公開日:2011年9月23日 (金曜日)

日本各地に適した稲発酵粗飼料および飼料用米向け水稲品種シリーズの開発

独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)
飼料用水稲品種の研究開発グループ(代表者:作物研究所 稲研究領域 加藤 浩)

現在約25%の飼料自給率向上を目的として、飼料用水稲の品種開発を国内全域で行いました。飼料用水稲に求められる特徴としては、玄米と茎葉の合計収量が多いうえに、消化性が良く、さらには多肥料でも倒伏しにくいことが挙げられます。また、低コスト栽培のためには、病気に強いことも重要です。

飼料用水稲には、牛の粗飼料として利用する稲発酵粗飼料用と、牛豚鶏の濃厚飼料として利用する飼料用の2種類があります。稲発酵粗飼料用として「たちすがた」など7品種、飼料用と稲発酵粗飼料用の兼用品種として「モミロマン」など16品種の合計23品種を、10年間で育成しました。各品種の詳しい内容はこちら

これらの育成は、農研機構(中央農業総合研究センター、作物研究所、北海道農業研究センター、東北農業研究センター、近畿中国四国農業研究センター、九州沖縄農業研究センター)に所属する65名で行いました。

2010年には飼料用水稲が、全国で約31,000ha栽培されましたが、その半分以上が当グループによって育成された品種で、特に飼料用は今後も大幅な需要増が見込まれています。

育成した飼料用水稲品種の適地
育成した飼料用水稲品種の適地

飼料用水稲(左)は稈が強いため多肥料でも倒伏しにくい
飼料用水稲(左)は稈が強いため多肥料でも倒伏しにくい

法人番号 7050005005207