研究活動報告詳細

農業技術研修生(茶業コース)が、平成29年第21回全国手もみ製茶技術競技大会で優秀賞 (2位) を受賞しました

情報公開日:2017年12月11日 (月曜日)

概要

果樹茶業研究部門では、茶業の後継者あるいは地域の指導者となりうる人材の養成を目的として、農業技術研修生(茶業コース)を募集し、養成を行っています。(詳しくは「農業技術研修生募集要項」をご覧下さい。)

その養成の一環として、茶の手揉み実習を行っており、平成29年11月22日に宇治市で全国14都府県の25チーム (1チーム3名) が参加し行われた第21回全国手もみ製茶技術競技大会で、みごと優秀賞 (2位) を受賞しました。

受賞者の写真

表彰状の写真

参加チームは2チームで、優秀賞受賞者は前列の3名です。
後列の3名はもう1チームで、16位とこちらも健闘しました。

全国手もみ製茶技術競技大会とは

全国手もみ製茶技術競技大会は、日々、手もみ製茶法理論と技術の習得に努力を重ねている技能者から資格認定や競技会の開催要請を受けた全国手もみ茶振興会が、一層の技術訓練奨励と後継者育成のため開催することとなった大会で、毎年行われます。

大会には、全国手もみ茶振興会に登録されている各都道府県の保存会等の組織から選抜された技能者だけが参加でき、参加者の多くは教師や師範の称号を与えられた技能者です。

果樹茶業研究部門では、全国手もみ茶振興会発足当時から農業技術研修生(茶業コース)の実習の場として全国手もみ茶品評会(手もみ製茶自体の品評会)の運営に協力するなど深く関わっているため、特別に大会への参加が認められており、研修の一環として、2年生の中から選抜された研修生2チームが、第1回から参加しています。

2年間の研修で手もみ製茶に魅了され、修了後に地元の保存会に入会する者も多く、例年参加者の半数近くが農業技術研修生 (茶業コース) OBであり、毎回上位に選出されています。(今回の最優秀賞 (1位) 及び優良賞 (3位) 受賞の各チーム3名の内、それぞれ2名はOBの方でした。)

毎回、競技に参加する研修生のほとんどが手もみ製茶の経験のない者です。手もみ製茶技術は、1年や2年で簡単に習得できる技術ではなく、中位でも十分に優秀な成績と言える中で、多くの教師や師範をおさえての今回の2位受賞は、第16回大会での1位に続き、第17回での2位と並んでの快挙です。

全国手もみ茶振興会とは

全国手もみ茶振興会は、平成6年3月に手もみ茶の実用的価値並びに文化的価値に誇りと希望をもち、全国的規模の組織をつくり、その発展と併せて日本茶業振興のため総力を結集して良質茶生産と消費拡大に邁進することを宣言して設立された組織で、全国手もみ製茶技術競技大会と全国手もみ茶品評会を開催しています。

茶の手もみとは

日常茶飯事ということわざがあるように、日本人にとってお茶を飲むことはご飯を食べることと同様に、日常にあふれたことです。

よって、保存性を良くして1年中飲むことができるようにするため、お茶は乾燥させる必要があります。しっかり乾燥させる過程で、茶葉同士をこすり合わせて回転させ、葉の中にある水分をじっくりともみ出します。偏ることなく、まんべんなく茶葉の芯から水分を抽出させ乾燥させることによって、お湯を注いだときに、より味がしみ出してくるようになります。手もみとは、簡単に言えば、お茶をおいしく飲むための乾燥作業なのです。

元来、この乾燥作業は焙炉(ほいろ)と呼ばれる台の上で、蒸したお茶の葉を加熱しながら、人の手でもむことによって行っていました。しかし、現在は手間やコスト削減のため、それらの工程の多くが行われ、手もみ茶は非常に少なくなっています。しかし、機械を動かすのも、調整するのも人間です。機械がどのようなお茶を作っているかを判断するのは人なのです。人の技術なのです。

手もみはお茶の状態を知る技術であり、作り手の魂を込める作業であり、製茶の原点です。ですから、果樹茶業研究部門では農業技術研修(茶業コース)の中に手もみ実習を取り入れ、全国手もみ製茶技術競技大会に参加するほか、金谷茶業研究拠点の一般公開でも、手もみの実演を行っています。

法人番号 7050005005207