研究活動報告詳細

「ニホンミツバチ腸内細菌からの抗アメリカ腐蛆病菌活性を有する新規バクテリオシンの探索」が日本農芸化学会2012年度大会トピックス賞を受賞

情報公開日:2012年4月18日 (水曜日)

賞状

受賞者

杉村 祐哉*、呉 梅花、芳山 三喜雄(家畜育種繁殖研究領域)
*代表研究者

研究の成果の概要

ミツバチの病原細菌であるアメリカ腐蛆病菌(Paenibacillus larvae)は家畜伝染病予防法における法定家畜伝染病に定められています。本研究では病原細菌に対する抵抗性が強いと考えられているニホンミツバチ(Apis cerana japonica)の腸内細菌より新規バクテリオシン注1生産菌の探索を行い、得られたバクテリオシン様物質を用いてアメリカ腐蛆病の防除が可能である事を実証しました。本研究は生研センター「イノベーション創出基礎的研究推進事業」の援助によるものです。

注1 バクテリオシン・・・細菌が産生する抗菌活性を有するタンパク質やペプチド。

研究のトピックス性

日本在来種であるニホンミツバチの腸内細菌よりアメリカ腐蛆病菌に対する抗菌活性を有するBacillus cereus Ni10株を取得しました。また、ミツバチの幼虫に対してアメリカ腐蛆病菌の感染試験を行ったところ、Ni10株の産生するバクテリオシン様物質を投与することでアメリカ腐蛆病の発症をほぼ完全に抑えられることが明らかになりました。

今回取得したバクテリオシン様物質を利用することで、ミツバチの健康を守るだけでなく我々ヒトにとっても安全かつ安心な蜂蜜作りに貢献できるものと考えています。

法人番号 7050005005207