研究活動報告詳細

事後評価会議報告 評価結果として公表する内容

情報公開日:2011年4月 6日 (水曜日)

プロジェクト名

基幹施設の豪雨・地震時における性能照査および限界状態リスク評価手法の開発(防災性能照査)

主査氏名(所属)

小前隆美(農村工学研究所)

1.プロジェクトの目的・概要

本研究プロジェクトでは、施設の日常的な維持管理のために必要な性能設計手法ではなく、自然災害にいたる豪雨や地震時の農業水利施設の性能設計手法にターゲットを絞って、その核心となる照査手法の開発を実施する。偶発的な豪雨や地震に対して、施設が保有すべき様々な性能とその程度(性能項目とレベル)を明確に提示するために、施設の破壊(終局限界状態)や使用できない状態(使用限界状態)を定量的に予測し評価する手法、すなわち、防災性能照査手法(以下、照査手法)を開発する。施設の限界状態を定量的に予測する照査手法の開発によって、想定される自然災害に対する施設の工学的な被害リスクを求めることができ、被災の可能性を信頼性指標によって説明することが可能となり、具体的に取るべき防災対策の規模とその効果の算定手法の構築などの技術体系が構築できる。

2.参画機関等

  • 農村工学研究所農村総合研究部広域防災研究チーム
  • 農村工学研究所農村計画部事業評価研究室
  • 農村工学研究所施設資源部部長
  • 農村工学研究所施設資源部水路工水理研究室
  • 農村工学研究所施設資源部河海工水理研究室
  • 農村工学研究所施設資源部水利施設機能研究室
  • 農村工学研究所施設資源部構造研究室
  • 農村工学研究所施設資源部土質研究室
  • 農村工学研究所施設資源部基礎地盤研究室

3.評価委員の氏名・所属

河端 俊典:神戸大学大学院農学研究科准教授(地盤工学専攻)
森井 秀之:農林水産省農村振興局設計課施工企画調整室課長補佐

4.研究成果の概要

農工研の3研究部が参画して実施する7つの研究課題に対して、初年度(2010年度)の研究成果が検討された。得られる研究成果は、成果情報や学術誌等を通じて公表するとともに、積極的に現場への普及を図っていくこととしている。

5.評価結果の概要

計画の達成度は2名の外部評価委員ともに「B:概ね達成」、研究成果の普及性・波及性は「A:高い」と「B:やや高い」と異なったが、その他の評価項目は両委員ともに「A:高い」と評価している。また、総括評価は両委員ともに「2.研究課題の成果は目標を達成した。」と評価し、初年度の達成目標は概ね達成されていると評価された。今後さらに、関連課題間のデータ共有や連携の必要性と現場データの蓄積による精度の向上が指摘された。本研究は、農業水利施設の限界状態を照査する手法の開発とともに、個別施設から施設群を対象とした被災リスクの評価手法やリスクコミュニケーション手法の開発を実施し、豪雨・地震時の農業水利システムの防災・減災技術体系の構築につながる。また、ストックマネジメントの観点からも基幹施設のリスク評価手法の展開が期待され、今後の研究の普及の可能性、及び研究の発展の可能性は大きいと評価された。

6.評価結果を踏まえた改善措置概要

各課題に対する評価委員からの個別の指摘に対しては、各課題担当者において、研究の進め方を検討し、プロジェクト推進責任者および事務局で調整・確認の上、次年度以降の第三期中期計画期間での研究方向に反映することが可能なように評価委員の評価及び対応方針の一覧として整理・記録した

法人番号 7050005005207