研究活動報告詳細

漏水を発生したため池の緊急行政支援調査

情報公開日:2010年7月30日 (金曜日)

7月8日(木)に、Y県下のI堤(写真1)の下流側のり面に出ている漏水の一部が赤く染まり(写真2)、ため池の堤体の中を伝ってかなりの水が漏れていると、ため池管理者が県に通報しました。Y県は、漏水から重大な災害につながる危険性が高いと判断し、下流住民の避難勧告を行うとともに、その対策を講じるために農村工学研究所に専門家の派遣を要請しました。

12日(月)に、施設資源部土質研究室の堀室長および上野研究員が現地に向い、パイピングが発生していることを確認しました。Y県の担当者と今後の対策法について検討を行った結果、図1のように、堤体の一部を上流から下流まで開削し、非常用の洪水吐水路を作成する方法を採用することになりました。非常用洪水吐水路は、豪雨時にため池に入る水を安全にため池から排水するために、掘削した部分をモルタルなどで補強するものであり、位置や構造、補強方法など具体的な方法について提案を行いました。

<一口メモ>パイピングとは、水みちが出来て、水や土砂が噴出する現象で、放置すると規模が拡大し、破堤に至る恐れがある。

(文責 土質研究室:上野和広)

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ため池全景(写真1)

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濁水の流出状況(写真2)

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応急対策法の概要(図1)

法人番号 7050005005207