研究活動報告詳細

平成25年度第2回東北農研連携推進ツアー

情報公開日:2013年7月30日 (火曜日)

平成25年7月22日(月曜日)に、畑作園芸研究領域の由比進上席研究員の案内で、東北農業研究センターで開発したクッキングトマト品種'にたきこま'を導入している岩手郡雫石町の(有)雫石創作農園と、(株)オリーブコーポレーション(本社:花巻市)の盛岡市玉山区圃場を訪問しました。

1997年から「にたきこま」の栽培を開始した(有)雫石創作農園では、「にたきこま」と「桃太郎」をブレンドしたピューレを商品化しています。このピューレは、道の駅「雫石あねっこ」で販売される塩トマトソフトクリームにも使用され、原料不足に悩まされるほど好評を博しているとか。雫石創作農園ではこのほかにも、「黒千石」等を使用した蒸かし豆や味噌、ドレッシング、「ナンブコムギ」100%のパン等、特徴ある地元の農産物に特化した商品開発に力を入れています。代表取締役の福本敏さんからは、こうした特徴ある農産物を活かした食材普及の難しさについてお話をうかがい、普及の推進には食育との連携が必要とのご意見をいただきました。

一方、(株)オリーブコーポレーションは、障害者雇用の場の創設をめざして設立され、2010年に「にたきこま」を導入しました。今年度は委託栽培のほかに、2棟の雨よけハウスで栽培しています。オリーブコーポレーションでは、導入の翌年から「にたきこま」の生果の販売、ピューレの製造・販売を開始しており、代表取締役副社長の朝比奈純一さんによれば、実需者によるクッキングトマトへの評価は高いものの、購入価格が利用のネックになっているそうです。生食用トマトや安価なホールトマトとは異なる特徴を活かした販売戦略の展開にご苦労されつつも、クッキングトマトの普及は今後も進めていきたいとの嬉しいお話をいただきました。

当日はあいにくの梅雨空でしたが所からは総勢12名が参加し、クッキングトマトの普及にとどまらず、生産者が6次産業化を段階的に進めていく際の問題にも話題が広がり、予定時間をオーバーするツアーとなりました。

「にたきこま」の生育状況について、朝比奈さんからご説明いただきました。
「にたきこま」の生育状況について、朝比奈
さんからご説明いただきました。

地元の学校給食にも導入されている雫石創作農園の商品を見せていただきました。
地元の学校給食にも導入されている雫石創作農園の
商品を見せていただきました。

法人番号 7050005005207