研究活動報告詳細

令和元年度第1回東北農業研究センター連携推進ツアー

情報公開日:2019年12月 2日 (月曜日)

農研機構では、研究成果のうち、重点的に普及を推進していくものを選定しており、その1つに「大区画圃場における乾田直播栽培体系」があります。水稲の乾田直播栽培は育苗が不要のため、労働時間と経費の削減および作業時期の分散が可能となり、大規模経営には非常に有効な技術です。JA仙台では、今年度の乾田直播栽培面積が115haとなり、今後も増加が見込まれます。そこで、令和元年度第1回東北農業研究センター連携推進ツアーは、JA仙台管内の乾田直播栽培を行っている生産者を、8月29日に訪問しました。生産者との直接の対話から、現在の栽培の問題点を把握するとともに、技術情報の提供など情報交換を行いました。

最初に訪問した生産者は、水稲60ha、大豆40ha、麦22ha他の栽培を行っている法人で、今年度、初めて1.5haの乾田直播栽培を行いました。播種には、高速汎用播種機(農研機構と(株)アグリテクノ矢崎が共同開発)を用いています。海に近い圃場のため、砂質土壌で漏水が課題でしたが、播種後の鎮圧を3回行うなどの対策を講じています。訪問時の生育は良好でした。

次の生産者は、最初の場所よりやや内陸側に位置し水稲60ha、大豆25ha、麦14ha他の栽培のほか受託作業も行っている法人です。乾田直播栽培を以前から行っており、今年度は20haの栽培を行っています。プラウ、バーチカル、レーザー均平作業、グレーンドリル、ケンブリッジローラを用いた体系です。粘土質の多い土壌条件のため、水持ちは良好で、生育も良く、多収が見込まれます。

乾田直播栽培は、規模拡大や低コスト化を目指す生産現場において、非常に有効な技術です。東北農研では、乾田直播栽培のさらなる普及を生産者やJA等と密接に連携して推進していきます。

写真1
海岸近くに位置する生産圃場
写真2
内陸側に位置する生産圃場

東北農研連携推進ツアー

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