研究活動報告詳細

農業技術研修生が平成24年度第16回全国手もみ製茶技術競技大会で最優秀賞(1位)を受賞しました。

情報公開日:2012年12月19日 (水曜日)

概要

野菜茶業研究所では、茶業の後継者あるいは地域の指導者となりうる人材の養成を目的として、農業技術研修生を募集し、養成を行っています(詳しくは「農業技術研修生 (茶業研修) 募集」をご覧下さい)。

その養成の一環として、茶の手もみ実習を行っており、平成24年11月20日に静岡市で行われました第16回全国手もみ製茶技術競技大会に参加し、みごと最優秀賞(1位)を受賞しました。

平成24年度第16回全国手もみ製茶技術競技大会で最優秀賞(1位)賞状

参加チームは2チームで最優秀賞受賞者は、前列中央の3名です。
後列中央4名がもう1チーム。17位 (過去最多31チーム中) ですが、なかなかの順位。
後列左は、特別講義で講師をしていただいている、住田手揉茶永世名人
前列右は、住田名人と共に生徒の手もみ指導にあたっている、田村業務第2科員
前列左は、指導にあたっている、茶業研究領域 (茶安定生産技術研究グループ) 山口上席研究員
後列右は、指導にあたっている、茶業研究領域 (茶安定生産技術研究グループ) 松永主任研究員

全国手もみ製茶技術競技大会とは

全国手もみ製茶技術競技大会は、日々、手もみ製茶法の理論と技術の習得に努力を重ねている技能者から資格認定や競技会の開催要請を受けた全国手もみ茶振興会が、一層の技術訓練奨励と後継者育成のため開催することとなった大会で、毎年行われています。

大会には、全国手もみ茶振興会に登録されている各都道府県の保存会等の組織から選抜された技能者だけが参加でき、参加者の多くは教師や師範の称号を与えられた技能者です。

野菜茶業研究所は、全国手もみ茶振興会発足当時から、農業技術研修生の実習の場として全国手もみ茶品評会 (手もみ製茶自体の品評会) の運営に協力するなど深く関わっているため、特別に大会への参加が認められており、研修の一環として、2年生の中から選抜された生徒1チーム3名の2チームが、第1回大会から参加しています。

競技に参加する生徒のほとんどが手もみ経験のない生徒です。手もみ技術は、1年や2年で簡単に修得できる技術ではなく、中位でも十分に優秀な成績といえる中で、教師や師範をおさえての1位受賞は快挙です。

全国手もみ茶振興会とは

全国手もみ茶振興会は、平成6年3月に、手もみ茶の実用的価値並びに文化的価値に誇りと希望をもち、全国的規模の組織をつくり、その発展と併せて日本茶業振興のため総力を結集して良質茶生産と消費拡大に邁進することを宣言して設立された組織で、全国手もみ製茶技術競技大会と全国手もみ茶品評会を開催しています。

茶の手もみとは

日常茶飯事ということわざがあるように、日本人にとってお茶を飲むことは、ご飯を食べることと同様に、日常ありふれたことです。

よって、保存性をよくして1年中飲むことができるようにするため、お茶は乾燥させる必要があります。しっかり乾燥させる過程で、茶葉同士をこすり合わせて回転させ、葉の中にある水分をじっくりともみ出します。偏ることなく、まんべんなく茶葉の芯から水分を排出させ乾燥させることによって、お湯を注いだときに、より味がしみ出してくるようになります。手もみとは、簡単に言えば、お茶をおいしく飲むための乾燥作業なのです。

元来、この乾燥作業は焙炉 (ほいろ) とよばれる台のうえで、蒸したお茶の葉を加熱しながら、人の手でもむことによって行っていました。しかし、現在は手間やコスト削減のため、それらの工程の多くが機械で行われ、手もみ茶は非常に少なくなっています。しかし、機械を動かすのも、調整するのも人間です。機械がどのようなお茶を作っているかを判断するのは人なのです。人の技術なのです。

手もみはお茶の状態を知る技術であり、作り手の魂を込める作業であり、製茶の原点です。ですから、野菜茶業研究所では研修の中に手もみの実習を取り入れ、全国手もみ製茶技術競技大会に参加するほか、金谷茶業研究拠点の一般公開でも、手もみの実演を行っています。

法人番号 7050005005207