研究活動報告詳細

移転した香川県農業試験場を視察しました

情報公開日:2011年12月26日 (月曜日)

2011年(平成23年)12月21日(水耀日)に、前日近畿中国四国農業研究センター四国研究センターで開催した所議にあわせて、所議メンバーが香川県農業試験場を視察しました。

同試験場が、2011年10月1日に高松市仏生町から綾歌郡綾川町に移転したこと、当研究センターが同試験場内で日本型日光温室の実証試験を共同で行っていることから、新しくなった同試験場の施設などを含めて視察させていただいたものです。
宮崎試験場長が私たちを出迎えてくださり、玄関ホールの隣にある会議室において、香川県の特産農作物を中心とした農業と、試験場の歴史と研究の状況について説明いただきました。

その後、館内の研究室、実験室の案内いただき、屋上では、敷地、施設群を俯瞰しながら説明がありました。
綾川町の試験場の敷地面積は16ヘクタールあまりで、香川県農業試験場の本場とともに病害虫防除所が配置されています。
敷地内には、管理棟、研究棟、作業棟がある施設、温室群および水田ほ場と園芸ほ場に区画され、いずれも新設の試験場として整然と配置されていました。

また、屋上には70メートルの長さのソーラーパネルが設置され、場内での消費電力の6%あまりを供給して、省エネルギーに寄与しているとのことでした。
温室群敷地には、およそ60の温室とファイトトロン、網室があり、その一角に日本型日光温室の試験ハウスもありました。
ここでは、同試験場の古市主席研究員と当研究センター傾斜地園芸研究領域の川島主任研究員から説明がありました。
ハウスは大きなハウスの中に、もう一つのハウスがある2重構造で、日中に得られた暖かい空気を逃がさないため、夜間は、内側のハウス表面に設置されている断熱被覆材を展開し、まるで農作物をくるむような状態にして保温することができます。
共同研究では、施設園芸の石油依存体質からの脱却を図り生産基盤を充実させるため、この技術により暖房燃料使用量を50%以上削減した上で、高水準の保温性能を目指しているところです。

現在、被覆資材(ふとん)による高断熱化で40%以上削減できるという試験データも出ているそうですので、今後の技術開発により目標達成できる日も近いかもしれません。
香川県農業試験場が綾川町に移転され、四国研究センターとの地理的、時間的距離もずいぶんと近づき、日本型日光温室のように、いろいろな課題を県の試験場とともに取り組める状況を確認し、今回の視察を終えました。

香川県農業試験場本館
香川県農業試験場本館

試験場を紹介する宮崎場長(左端)
試験場を紹介する宮崎場長(左端)

屋上のソーラーパネルの前で敷地内の説明を受ける
屋上のソーラーパネルの前で敷地内の説明を受ける

温室群を歩いて移動
温室群を歩いて移動

日本型日光温室
日本型日光温室

日本型日光温室の内部(被覆資材が展開されている様子)
日本型日光温室の内部(被覆資材が展開されている様子)

被覆資材で覆われた温室内部
被覆資材で覆われた温室内部

法人番号 7050005005207