研究活動報告詳細

近畿中国四国農業研究センター

「たちすずか」がフード・アクション・ニッポンアワード2011で優秀賞を受賞しました

情報公開日:2012年1月23日 (月曜日)

食料自給率の向上をめざした国民運動「フード・アクション・ニッポン」の一環として、この活動を広く社会に浸透させ、私たちや未来の子供たちが安心しておいしく食べていける社会の実現をめざすために「フード・アクション・ニッポンアワード」が創設されています。開催3回目となる本年度のアワード2011に「籾が少なく、茎葉が多収で、糖含量が高い稲発酵粗飼料専用の水稲新品種『たちすずか』の育成」を応募し、このほど研究開発・新技術部門の優秀賞を受賞しました。

現在、純国産の飼料として、米だけでなく茎葉も合わせた稲体全体をサイレージ発酵させ、牛の飼料として利用する「稲発酵粗飼料」の普及が進められています。「たちすずか」は穂が短く、牛にとって消化の悪いモミが少ないことにより、消化吸収できる栄養分の割合が高くなっています。また、「たちすずか」は発酵に必要な糖の含量が飛躍的に増加しています。さらに耐倒伏性が高く、長期にわたる収穫作業が可能です。2012年には広島県で約200ヘクタールの栽培が見込まれているのをはじめとして、近畿中国四国地域を中心に作付けが拡大していくと考えられます。

牛にとって消化の悪いモミは大胆に減らす、という粗飼料としての育種目標を明確にして育成された「たちすずか」には、従来品種にはない先進性や独創性があります。また、飼料特性や作業性の大幅な改善など生産現場での問題解決にも大きく貢献することも評価されたと考えられます。表彰式は12月14日に東京で開催され、育成者を代表して出席した水田作研究領域水稲育種研究グループの松下景主任研究員に賞状が授与されました。

研究開発・新技術部門の優秀賞受賞者
研究開発・新技術部門の優秀賞受賞者

受賞した育成者
受賞した育成者