研究活動報告詳細

2013年度(平成25年度)農研機構シンポジウムを開催しました。

情報公開日:2013年12月18日 (水曜日)

開催日時

2013年12月6日(金曜日) 9時30分~17時00分

開催場所

京都リサーチパーク(京都市下京区)

参加者

83人(国・県行政および普及機関14人、研究機関57人、生産者団体・個人2人、企業9人、報道1人)

概要

「地域資源を活用した環境保全型農業生産技術とその多面的環境影響評価」のタイトルのもと、基調講演、講演、特別講演、総合討論の4部構成で開催されました。

基調講演では、鳥取環境大学三野徹教授から、「地域資源、環境保全型農業技術、環境影響評価について」と題して、水資源三法の改定の歴史や、農業政策と農村政策の方向性の根本的な違いなどについての講演がありました。

講演第1部では「各種作目の主産地における地域資源活用型農業生産技術の実証と環境保全効果」と題して、4題の講演がありました。当研究センター渡邊修一主任研究員から、ソーラーポンプを用いた点滴灌水技術の中山間農業地帯における露地栽培への適用事例について、秋田県農業試験場伊藤千春主任研究員から、代かきの有無や水管理(前期深水)、栽植密度等を組み合わせた水稲栽培技術の環境影響評価について、愛知県農業総合試験場辻正樹主任研究員から、キャベツやスイートコーン等の畑作における堆肥施用や緑肥栽培による環境負荷低減効果と減肥の可能性について、北海道立総合研究機構根釧農業試験場松本武彦主査から、草地における土壌診断に基づいたスラリー等の利用による施肥改善技術について報告がありました。

講演第2部では、「環境保全型農業生産技術の多面的環境影響評価」と題して、第1部で紹介された地域資源活用型農業生産技術(特に、キャベツ・スイートコーン作(愛知県)と草地作(北海道))を対象に、岡山大学前田守弘准教授から、窒素溶脱解析ツールによる窒素溶脱量の解析結果について、当研究センター清水裕太JSPS特別研究員から、広域水質予測モデルによる技術導入後の予測結果について紹介がありました。つづいて、当研究センターの志村もと子主任研究員と高橋英博主任研究員から、それぞれ、LCAによる温暖化や水質保全へのインパクトの評価、温暖化ガスの排出権取引の現況と水質保全効果の経済評価法の紹介や技術の評価結果が示されました。

特別講演では、農研機構中央農業総合研究センター林清忠上席研究員から、「持続可能な農業を確立するためのライフサイクル思考」と題して、近年活発になっているLCA研究に関する動向とアジアのLCA研究における日本の役割と今後の方向性についての講演がありました。

総合討論では、地域資源活用型農業生産技術の詳細な解析結果の紹介、技術の組み合わせ等による土地管理の更なる高度化や、温暖化ガス排出抑制に関する取り組み事例等が紹介されました。さらに、このような環境保全型農業生産技術の普及促進のための方策について議論され、シンポジウムは閉会となりました。

 

 

 

 

農研機構シンポジウム会場風景第1部で講演する当研究センター渡邊主任研究員

質問に答える農研機構林上席研究員

法人番号 7050005005207