研究活動報告詳細

農研機構シンポジウム「露地栽培における点滴灌水技術の展開と進化」を開催しました

情報公開日:2015年12月17日 (木曜日)

開催日時 

2015年11月10日(火曜日)13時~17時15分

開催場所 

滝野川会館 大ホール(東京都北区西ヶ原)

参加者  

129名(行政・普及22名、大学5名、公設試29名、生産者・団体16名、民間・一般30名、農研機構など27名)

開催概要 

本シンポジウムでは、当研究センターが開発したソーラーポンプを利用した低コストな灌水装置(拍動灌水装置)に関する研究成果の報告や、露地点滴灌水を活用した先進事例、水源確保や省力化などに関する技術開発の紹介を通じて、露地点滴灌水技術の新たなる展開とさらなる進化を図ることを目的に開催しました。

シンポジウムは3つのセッションと総合討議で構成しました。セッション1「拍動灌水装置を用いた点滴灌水技術の特徴」では、開発者である農研機構本部の吉川弘恭室長が「露地栽培における点滴灌水施肥の普及をめざして」と題して、開発の経緯や目的、コンセプトなどについて、また、当研究センターの渡邊修一主任研究員が「拍動灌水装置の導入が作物および環境に及ぼす影響」と題して、作物根の発達への影響や温室効果ガス削減、地下水利用による流域環境改善などについて講演が行われました。

セッション2「露地点滴灌水の現地での取り組み」では、「露地ピーマンでのリン酸減肥栽培」(岩手県立農業大学校・漆原昌二助教授)、「アスパラガス栽培圃場などへの導入事例」(山形県農林水産部・深瀬靖主査)、「地域ブランド野菜“サラダ紫”の高品質化」(神奈川県農業技術センター三浦半島地区事務所・石森裕康主査)という3つの地域での取り組みが紹介されました。

セッション3「点滴灌水技術の導入拡大に向けて」では、農研機構農村工学研究所の島崎昌彦主任研究員から「傾斜農地で水源を確保するためのソーラーポンプシステム」と題してマルドリ栽培傾斜圃場での水源確保のための技術が、当研究センターの笠原賢明主任研究員から「中山間地域に見られる地形向けの配管手法を提案する」と題して棚田転換畑での適用手法の開発の成果が、有限会社プティオの神谷宏代表取締役から「ソーラーパルサーEの開発について」と題して蓄電池を用いた拍動灌水装置の開発について、それぞれ紹介されました。

セッション終了後、当研究センターの松森堅治上席研究員の司会により総合討議を行いました。生産者や生産者団体あるいは民間企業などの参加者が多く、拍動灌水技術の具体的な導入・利用や、さらなる品目拡大の可能性などに関する実践的な質問が数多く出されました。極めて活発な意見交換が行われ、露地点滴栽培技術のさらなる普及拡大への期待が高まるシンポジウムとなりました。

 

講演風景会場からの質疑

法人番号 7050005005207