研究活動報告詳細

農研機構国際シンポジウム「Sustainable Development for Pasture-based Beef Cattle Farming (土地利用型肉牛生産の持続的発展に向けて)」を開催しました

情報公開日:2018年8月24日 (金曜日)

開催日時

2018年7月27日(金曜日)9時~17時15分

開催場所

別府豊泉荘(別府市青山町5-73)

参加者数

125名(生産者、民間企業および教育、行政・普及、試験研究など)

開催概要

肉用牛生産に放牧を取り入れている国内外の先進事例を共有して、放牧産や研究の発展を図ることを目的として、標記の国際シンポジウムを開催しました。海外からは、ニュージーランドのマセー大学のヒクソン准教授と「モリソン・ファーム」農場主兼マナワツ・ランギティケィ農民協会長のモリソン氏を講演者に迎え、日本語と英語を併用して、どなたでも参加・理解することが出来るように運営方法を工夫しました。

第1部では、放牧によって高い生産性を達成しているニュージーランドと日本の先進的な肉牛生産者5名(モリソン氏、茨城県ドリームファームの佐藤氏、大分県冨貴茶園の永松氏、北海道春日牧場の春日氏、大分県小野しいたけ園の小野氏)から、それぞれの技術的な特長と創意工夫が紹介されました。

第1部の様子

第2部では、ヒクソン准教授と日本獣医生命科学大学・名誉教授の木村先生から、家畜栄養面と環境面から留意すべき点をそれぞれの研究結果から提案していただきました。

第3部のポスター発表では、講演者を含む18組から、畜産現場における問題解決のための取り組みや、新開発の飼料・農業機械、個体認識のためのIoTなどの研究開発の成果が発表され、対話式での質疑応答が行われました。

第4部では、当センターの千田グループ長・山本研究領域長が司会を務め、7名の講演者がパネリストとなって、すべての参加者を巻き込んだパネルディスカッションが行われました。6つの観点(傾斜地草地の維持管理、周年放牧に必要な管理、育成期の飼料、放牧牛のストレス、放牧のリスク、環境問題)から、目指すべき放牧体系について意見が交わされました。

第4部の様子

アンケートでは、「ここまで総合的に放牧をいろいろな角度から議論できたのは初めて」「放牧のメリットがデメリットに比べて大変大きいとわかった」「周年放牧に係るコスト減、時間短縮などについて知り得た」などの意見が上げられ、満足いただけたことが分かりました。今後は、さらなるグローバルな連携強化と、各国での放牧の発展が期待されます。