研究活動報告

第9回地域産業支援プログラム表彰事業 (イノベーションネットアワード2020) において、地域産業支援プログラム優秀賞を受賞しました。

情報公開日:2020年10月15日 (木曜日)

受賞年月日

  • 2020年(令和2年) 9月29日
  • TKP御茶ノ水カンファレンスセンター(東京都千代田区)

業績

  • 周年マルチ点滴かん水同時施肥法(マルドリ方式)の開発および技術導入・運営支援による
    高収益カンキツ経営の実現

受賞者

  • 農業・食品産業技術総合研究機構
  • (申請代表者:西日本農業研究センター傾斜地園芸研究領域長 吉岡 照高)

研究の概要

今回、農研機構が開発した「マルドリ方式」の実用化に向けた一連の活動が、地域産業の振興・活性化を促進する取り組みとして高く評価されました。

我が国の国内生産カンキツ果実の消費量は大きく減少し、その経営状況も悪化しています。そのような中で、高品質なカンキツ果実の安定的生産、省力化、軽労化を実現し、カンキツ経営を改善する技術の開発が求められていました。そこで、まずカンキツの高品質果実生産技術である「シートマルチ栽培」の欠点である、かん水や施肥作業の繁雑さや過乾燥による樹体の衰弱問題を解決するため、「周年マルチ点滴かん水同時施肥法」(マルドリ方式)を開発しまた。さらに、各県農業試験場やJA等の生産者団体と連携した現地実証試験により本技術による高品質果実生産技術を確立し、栽培管理マニュアルの作成、講習会等の普及活動を通じ技術移転を進めました。近年は、技術導入コストの削減やブランド化による収益向上を図るために、複数の生産者が共同で施設、設備を利用・管理する「団地型マルドリ方式」を開発し、地域ブランドの確立、生産者の意識改革につなげてきました。

これらの活動により、本技術は、生産現場の実情に合わせ必要な設備を取り入れた様々な運用形態で、全国のカンキツを生産する約20県で200ha以上に導入が進んでいます。近年では、園地基盤整備事業に合わせて大規模に導入される事例が見られ、特にその収益性、省力性に期待する若い担い手の取り組みが増えています。

地域産業支援プログラム優秀賞 記念の楯