畑雑草タニソバの発生量の増加の要因

要約

タニソバは変温光条件(17℃16時間、25℃8時間)により発芽が促進されるため、北海道東部畑作地帯では6月以降の土壌の攪乱によって発生が促進される。

  • キーワード:タニソバ、発芽温度、光発芽、畑雑草、機械除草
  • 担当:北海道農研・畑作研究部・環境制御研究チーム
  • 連絡先:電話0155-62-9276、電子メールisweed@affrc.go.jp
  • 区分:北海道農業・総合研究
  • 分類:科学・参考

背景・ねらい

北海道東部大規模畑作地帯の雑草対策は、播種時の除草剤土壌処理と作物生育期の機械除草または茎葉処理が中心であるが、その除草体系のなかでタニソバの発生が増加している。タニソバに対する防除法を確立するために、圃場における発生要因と発芽特性の関連を明らかにする。

成果の内容・特徴

  • 5月1日以降約1か月間隔でロータリ耕耘により裸地を形成すると、タニソバの発生は、6月から増加しはじめ、その後10月上 旬まで継続する。耕耘処理の代わりに、非選択性茎葉処理型除草剤(ジクワット・パラコート800ml/10a)散布により形成した裸地には、処理後タニソ バの発生は少ない(図1)。
  • 爪カルチ付きタイン除草機で除草を行った圃場では、攪拌された畦間にタニソバの発生が多くなる(図2)。
  • タニソバの種子の発芽率は25℃で増加し、特に25℃と17℃の変温条件で高くなる。また、発芽率は暗黒条件で減少する。(表1)。
  • 20℃以下の暗黒条件にあった種子は、変温光条件下(17℃16時間、25℃8時間)で発芽が増加する(図3)。
  • タニソバは、発芽適温になる6月以降に耕耘を行うと、種子が温度の日較差が大きく光の当たる地表にでることによって発芽が増加し、圃場における発生が多くなる。

成果の活用面・留意点

  • タニソバの圃場における防除対策に活用できる。

具体的データ

図1 圃場でのタニソバの発生パターン

 

図2 ダイズ畑における機械除草の発生雑草への影響 図3.暗黒定温後、光変温にしたときのタニソバの発芽率の変化

 

図 3. 暗黒定温後、光変温にしたときのタニソバの発芽率の変化
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その他

  • 研究課題名:てんさい直播栽培における雑草防除技術の開発
  • 課題ID:04-04-02-*-18-03
  • 予算区分:ブラニチ4系
  • 研究期間:2003~2005年度
  • 研究担当者:石川枝津子、竹中重仁