地図上にユーザのデータを表示するWebアプリケーション

※アーカイブの成果情報は、発表されてから年数が経っており、情報が古くなっております。
同一分野の研究については、なるべく新しい情報を検索ください。

要約

サーバから地図画像を取得し、緯度経度で指定された地図上の位置に、文字列(地名やデータ)や、関連づけられたWebページへのリンクを設定できるWebアプリケーションである。ユーザはデータを表示した地図をインターネット上で作成し、公開できる。

  • キーワード:図、データ表示、Webアプリケーション、サーブレット
  • 担当:中央農研・農業情報研究部・モデル開発チーム
  • 連絡先:電話029-838-7177、電子メールtanaka.kei@affrc.go.jp
  • 区分:共通基盤・情報研究
  • 分類:技術・参考

背景・ねらい

地図上の緯度経度で指定された位置に地名やデータなどの文字列を表示して見せることが効果的な場面は、農業研究や現場でも数多くある。例えば、気象データや生育・病害予測モデルの実行結果を表示したり、産直サイトを表示したりするなどである。
Web上で地図を表示する無料のサービスはいくつもあるが、地図画像のみを切り出すような利用方法が禁じられていたり、地図画像上にユーザの情報を加え て表示することができなかったりした。今年になって地図上に文字列を重ねたり、リンクを設定できたりするようなサービスがGoogle Mapsとして提供されたが、利用するにはキーの取得やJavaScript、XML、HTMLの知識が必要になる。そこで、地図画像上にユーザが表示し たい文字列や設定したいリンク先を、簡易なCSV形式のデータで指定できるWebアプリケーションを開発する。

成果の内容・特徴

  • 地図画像を表示する部分と、表示する地図の中心(地名または緯度経度)、縮尺、地図画像の大きさを設定するコントロール部分とで構成されている(図1、2)。コントロール部分はパラメータにより表示の有無を切り換えることができる。地図画像はChizuBroker(http://pc120.narc.affrc.go.jp/agmodelJa/projects/chizubroker.html)から取得している。ChizuBrokerは地図画像を様々なサーバから統一的な手法で取得できる中間アプリケーションである。利用できる地図画像はChizuBrokerの対応次第である。
  • 地図上の地名やデータなどの文字列とリンク先は、テキストファイルをパラメータで指定することにより、地図上に表示できる。テキストファイルの書式は「地名(またはデータ),緯度,経度,リンク先のURL」のようなCSV形式である。リンク先のURLは省略できる。
  • ファイルの所在はリモートとローカルのどちらにも対応している。ユーザの用意したデータを地図上に表示する場合は、以下の下線部分のように指定する。
    http://g6450.narc.affrc.go.jp:8080/chizubroker/chizu.html?placeurl=データファイルを指定するURL&show=ctrl&place=link
  • パラメータの指定により画面での操作をせずに特定の位置、縮尺、サイズの地図を表示できる。パラメータ付きURLをメールで送信することにより、他者に見せたい地図を見せることができる。

成果の活用面・留意点

  • ChizuBrokerサーブレットは http://g6450.narc.affrc.go.jp:8080/chizubroker/?show=allにおいて利用できる。

具体的データ

図1: ChizuBrokerサーブレットの実行画面

 

図2: 地図上にMetBrokerが扱う茨城県周辺の気象観測地点を表示したもの

 

その他

  • 研究課題名:データマイニング支援システムの開発
  • 課題ID:03-04-04-01-11-05
  • 予算区分:交付金
  • 研究期間:2004∼2005年度
  • 研究担当者:田中 慶