多数の系譜図を含みセキュリティが高い静的コンテンツの作成支援

要約

品目全体の系譜図を含む品目ページ、および3世代系譜図を含む品種ページの2種類のHTMLページを自動生成するシステムを開発した。本システムの利用により、多数の系譜図を含みセキュリティが高い静的コンテンツの作成が容易になり品種情報の共有化が促進する。

  • キーワード:EvoTree PLUS、品種育成系譜図、3世代系譜図、静的ページ
  • 担当:IT高度生産システム・先進的統計モデリング
  • 代表連絡先:電話 029-838-8481
  • 研究所名:中央農業総合研究センター・情報利用研究領域
  • 分類:研究成果情報

背景・ねらい

WEB公開等での品種情報の共有は、育種等の研究進展に重要であるものの、多くの作物で進んでいない。品種情報の整理に有効なEvoTree PLUS(2011年度研究成果情報「品種特性データの操作性が向上した系譜図作成ソフトウェア;EvoTree PLUS」)は個人使用を想定したものであり、品種情報の共有機能はない。更新頻度が少ない品種情報のWEB公開にはセキュリティが高い静的コンテンツが望ましいが、静的コンテンツは全ページをHTMLファイルとして用意する必要があり作成に多大な労力を要す。そこで、多数の系譜図を含む静的コンテンツ作成を容易にするHTMLファイル自動生成システムを開発しWEB公開による品種情報の共有化を促進する。

成果の内容・特徴

  • HTMLファイル自動生成システムは、Linuxサーバー上に構築したCMS;コンテンツマネージメントシステムである(図1)。CMSサーバーにインポートした系譜データ(品種名、母本名、父本名)、およびCMS上で編集した系譜データから、品目全体の系譜図を含む品目ページ、3世代の系譜図を含む品種ページの2種類のHTMLページを自動生成する。品種ページは品目全体の系譜図を構成する全品種を対象とする。
  • 生成したHTMLファイルを公開サーバーに転送することで静的コンテンツを公開できる。
  • EvoTree PLUS公開サイト(http://www.naro.affrc.go.jp/org/narc/evotree/)においてイチゴ・サツマイモの静的コンテンツを平成27年12月より公開する(図2)。イチゴのコンテンツは、品目ページと43の品種ページから、サツマイモのコンテンツは品目ページと98の品種ページから成る。系譜図にある品種をマウスオーバーすると祖先に至る系譜を赤線でたどることができ、クリックすると品種ページに移行する。品種ページには別名と外部リンクが記載される。
  • スクリーンショットや詳細な説明を付けた取扱説明書を参照することで、本システムで多数のHTMLページが簡単に生成できる。

成果の活用面・留意点

  • HTMLファイル自動生成システムの公開時期は来年度以降、当面は農研機構内を公開範囲とする。
  • EvoTree PLUSは系譜図を自動作成し品種特性を可視化するデスクトップアプリケーションである(平成23年度研究成果情報)。EvoTree PLUS、マニュアル、作物系譜データは平成24年1月からEvoTree PLUS公開サイトで一般公開している。
  • EvoTree PLUS公開サイトにイネ・コムギ・ダイズ・ジャガイモのコンテンツを追加予定である。

具体的データ

図1

その他

  • 中課題名:先進的統計モデリング
  • 中課題整理番号:160c0
  • 予算区分:交付金
  • 研究期間:2011~2015年度
  • 研究担当者:竹﨑あかね、木浦卓治、法隆大輔、林武司
  • 発表論文等:
    1)竹崎ら(2011)育種学研究、13:19-24
    2)職務発明プログラム「作物品種育成系譜図ソフトウェア;EvoTree PLUS」、機構-A25
法人番号 7050005005207