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山口県阿武郡旭村由来のエコタイプから栄養系選抜によって育成した「方便山4」は、芝密度が高く雑草が侵入しにくいことが特長である。この特性は芝地の早期造成に有効である。
シバは放牧用のほか、古くから公園・庭園等の芝生として栽培されてきたが、高い芝密度を達 成・維持するためには時間・管理の面で制約があり、雑草が侵入し やすいことが問題となっていた。そこで、収集した遺伝資源の特性を調査したところ、高密度 芝地形成に優れた特性を有する系統が見出されたので、特性を明ら かにして種苗法に基づく品種登録を行う。
(図1) 。これは標準・対照品種と比較してシバ被度は1.1~2.5倍、雑草被度は0.08~0.6倍であった 。
(表1) 。
(表2) 。採種関連形質に優れることは、種子繁殖性シバ品種育成の母材として有用である。