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流域圏環境管理に関わるNPOは、1990年以降に活動を開始した団体が大半で、活動内容は活動開始時期によって異なる。また、連携相手としては市区町村役場が最も多く、パートナーシップの活発さと財政規模には強い関係がある。
都市周辺地域(下流域)では混住化によって、中山間地域(上流域)では過疎化や高齢化によって地域社会組織の機能が低下し、河川や水利施設、棚田や里山などの流域圏環境の管理を地域住民だけでは十分に行うことができず、流域圏環境が荒廃するケースが生じている。一方近年では、NPO等が流域圏環境の管理を行う先駆的なケースも各地で誕生しており、流域圏環境管理の新たな担い手として期待が高まっている。本研究では、流域圏環境管理に関わるNPOを対象にアンケートを実施し、その実態を明らかにした。
アンケートは、日本NPOセンター「NPO法人データベース(2002年6月時点)」から抽出した270団体(認証団体)に郵送し、123団体(46%)から回答を得た。結果は以下のとおりである。
図1 活動開始年
図2 活動開始年と活動内容
図3 財政規模と連携相手
図4 他のNPOとの連携内容
図5 民間企業との連携内容