イチゴ高設栽培における低コスト培地昇温抑制技術

気化潜熱を利用して培地を冷やし収穫の中休みを軽減

  • 作業の軽労化を目的とした高床式イチゴ栽培(高設栽培)において、定植後の9~10月にかけての高温期に、送風によってかん水の余剰水を気化させることで、日中の培地温度を3~5℃程度低くすることができます。
  • 10~11月の早期出荷作型で本技術を利用することで、第1花房と第2花房の間に生じる「収穫の中休み」を10~20日間短くすることができます。

技術を活用して欲しい場面

栽培槽の資材に透水シートを採用している方式には応用が可能で、透湿防水シート代18万円/10aと気化潜熱を奪う送風の電気代3万円/10aだけで、生産者の施工により導入可能です。

ねらい

気候温暖化によりイチゴの秋期の花芽分化が遅れ、花房間の収穫の谷間(収穫の中休み)が問題となっています。そこで、イチゴが花芽分化しやすい環境を簡易に整える方法として、かん水の余剰水で湿っている栽培槽に風を送り、気化潜熱を奪うことで培地の昇温を抑制する技術を開発しました。


図1. 気化潜熱を利用した培地の昇温抑制技術の概略図と実際の栽培装置


図2. 培地の昇温抑制効果(a)とそれによる第2花房収穫の前進化(b)

知的財産情報

発明の名称 高設栽培装置と、高設栽培装置における透湿防水シートの施工方法 
出願番号または登録番号 特開2010-148376

法人番号 7050005005207