平成25年度海外評価者による研究レビュー報告

1.はじめに

農研機構は、第3期中期目標期間(平成23~27年度)において国際的に高い水準で評価を実施するために、実施中の24の大課題から国際比較が可能な研究分野、国際的な評価が必要な研究分野あるいは国際的な要望が高い研究分野を選定し、海外の評価者を数名委嘱し、研究レビューを実施している。

平成25年度は、大課題「農産物・食品の機能性解明及び機能性に関する信頼性の高い情報の整備・活用のための研究開発」(略称:食品機能性)を選定し、平成25年8月28日に研究レビューを開催した。本レビューでは、本大課題における研究成果や研究方向に関する評価を実施し、3名の著名な海外の研究者から数多くの有益な評価と貴重なご意見を頂いた。また、研究レビューに先だって機構内研究施設及び共同研究を実施している食品企業等を視察し、活発な意見交換が行われた。


研究レビューの様子

食品総合研究所の視察

2.開催日時

平成25年8月28日(木曜日) 10時00分~16時30分

3.開催場所

農林水産省農林水産技術会議事務局筑波事務所

4.海外評価者

  • Dr. John Milner ベルツビル・ヒト栄養研究センター所長(米国)
  • Dr. Frans J Kok ワーゲニンゲン大学教授、人間栄養学研究科長(オランダ)
  • Dr. Chin-kun Wang中山医学大学教授(前学長)(台湾)

5.評価方法

現在までに得られた研究成果の質的な評価、今後の研究方向の妥当性について、国際的な観点から4つの中課題及び大課題全体の評価を実施した。
評価ランクは、S: 質が非常に高く、修正の必要がない、A: 質が高く、修正箇所はごく一部、B: それなりの質は確保されており、修正箇所はごく一部、C: それなりの質は確保されているが、大幅な修正が必要、D: 質は悪く、計画を再度作成し直す必要有りの5段階に区分した。

6.中課題一覧

平成23年度から27年度にかけて実施している本大課題は、4の中課題から構成されている。

  • 健康機能性に関する成分分析法及び評価法の開発と標準化 (310a)
  • 代謝調節作用に関する健康機能性解明と有効利用技術の開発 (310b)
  • 生体防御作用に関する健康機能性解明と有効利用技術の開発 (310c)
  • 食味・食感特性の評価法及び品質情報表示技術の開発 (310d)

7.評価結果及び指摘に対する回答

3人の評価者による評価結果及び指摘に対する回答[PDF:291KB]