広報活動報告詳細

平成29年度北海道地域マッチングフォーラム 「カボチャの品種、収穫から貯蔵技術の開発」を開催

情報公開日:2017年11月29日 (水曜日)

開催日時

平成29年11月10日(金曜日) 13時00分~16時30分

開催場所

旭川市大雪クリスタルホール (北海道旭川市神楽3条7丁目)

参加者数

156名
(うち生産者:13名、企業:39名、農協:29名、普及:19名、行政:13名、大学等:5名、研究機関:34名、マスコミ:3名、その他:1名)

開催の趣旨

北海道では担い手の高齢化あるいは人手不足により、省力的な管理のできるカボチャの導入が進んでいます。さらに農研機構北海道農業研究センターでは、果実品質も高く、栽培の省力・軽作業化を実現する短節間カボチャ3品種を開発しました。しかし、収穫は重労働であるため、産地の維持あるいは拡大に向けて収穫機械の開発が強く期待されています。また、端境期となる冬季には外国産カボチャが80%以上を占めることから、産地を繋ぐリレー栽培や貯蔵方法の開発も進められています。これらの背景のもと、北海道を含めた大規模産地形成に対応する品種、収穫機械、貯蔵方法、さらに加工まで含めた生産から実需までを繋ぐ技術開発の連携にむけたフォーラムを開催することとしました。

開催概要

開会挨拶では、農水省大臣官房政策課技術政策室 北谷 嘉亮 係長から挨拶のほか現場ニーズ収集から成果普及までの取り組みやデータを駆使した農業の展開について、現場ニーズに対応するため研究開発の進め方が変更することや農業経営に役立つ「見える化」ウェブサイトの紹介など情報提供がありました。

講演では、カボチャ産地の維持あるいは拡大に向けて現在の技術と将来に向けた課題として4題の研究成果等を発表しました。

「栽培の省力化に向けた品種開発」では、当センターの 嘉見 大助 主任研究員からカボチャ品種「TC2A」などについて、生育初期において短節間性で果実が見つけやすいこと、整枝作業を省くことができ農作業を軽労化できること、味がとても良いことなどのメリットを説明しました。また、短節間性を有し、長期間の貯蔵性に優れ高収量で果実の品質に優れる「ジェジェJ」も紹介しました。
北見工業大学 楊 亮亮 助教は、「カボチャ収穫機械開発の取り組み」において、カボチャの実は機械で認識しづらいが、花を認識することにより実の位置を推測する方法などを紹介しました。
鹿児島県大隅加工技術研究センター 鮫島 陽人 研究専門員からは、「カボチャの貯蔵技術の開発」について、長期貯蔵における果皮の退色を抑制するためには10°C の低温貯蔵が良いことなどが紹介されました。
株式会社モリタン 平井 章裕 代表取締役社長は、健康によいカボチャの需要の伸びを紹介しつつ、クレームにつながるヘタや種の除去が加工上の問題点であることを説明しました。

技術相談の時間には、農水省大臣官房政策課技術政策室(農水省事業関係)、グリーンテクノバンク(産学連携支援)および北海道農業研究センター(品種・栽培)がブースを設け、各種相談に対応しました。
併せて、北農研育成品種や北海道大学の研究成果パネルのほか、カボチャの青果や北農研育成品種を使用した商品を展示、紹介しました。
試食では、株式会社モリタンのカボチャコロッケと株式会社和寒シーズのペポナッツを提供し、参加いただいた皆様に堪能いただきました。

パネルディスカッションでは、機械収穫技術の開発と機械収穫向け専用品種の育種を進めてほしい、機械収穫について続報があれば発信してほしい、カボチャの収量を増やすための栽培技術(品種によるのではなく)の開発はできないか、国産カボチャの端境期を埋めるために作りやすい品種開発とそれに合った貯蔵技術を開発してほしい、などの意見が出され活発な議論が展開されました。

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マッチングフォーラムでの講演の様子
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展示・試食の様子
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パネルディスカッションの様子

法人番号 7050005005207