広報活動報告

ぶらり立ち寄り北農研2019 ~身近にあった農業研究~ を開催

情報公開日:2019年11月22日 (金曜日)

日時

令和元年10月23日 (水曜日) ~ 24日 (木曜日) 10時00分 ~ 11時00分

場所

札幌駅前通地下広場 チ・カ・ホ 憩いの空間

(札幌市中央区北2条西4丁目)

内容

農研機構北海道農業研究センター(北農研)は、一般の方々を対象に北農研の最新の農業技術や育成品種など研究成果を知っていただくイベントを開催しました。

パネル展示では、数ある最新研究の中から今回特にご紹介したい11の成果を選び、それぞれの分野の担当研究者がパネルの前で皆さまに直接ご説明を行いました(詳しくは下の写真をご覧ください)。また、全国組織である農研機構と、本機構野菜花き研究部門の成果であるフラワーアレンジメント作業を通して認知機能の改善を行うSFAプログラムをご紹介しました。

試食コーナーでは、乳牛に与える濃厚飼料のイアコーンサイレージ(飼料用トウモロコシの実・芯・穂皮のみを発酵させて作る)を国内で自給するしくみの研究から生まれたジェラートと、北農研が開発したカラフルポテトを使った彩り豊かなスナック菓子を試食いただき、召し上がった皆さまには「とても美味しい」と好評でした。

動画上映では、農業分野における我が国最大の研究機関である農研機構の主な研究成果と、ロボットトラクタや自動運転田植機などスマート農業の紹介を中心とした動画を編集し、多くの方々にご覧いただきました。

北農研では、今後もこうした成果紹介イベントを通して、農研機構の組織・役割・研究成果を皆さまにお伝えしていきます。
ご来場いただきました皆さま、大変ありがとうございました。

会場の様子

(各タイトルをクリックすると、展示したパネル(PDF)がご覧いただけます)

農研機構の組織・
第4期の研究セグメントについて

農研機構の組織・役割と、現在の研究開発の4つの柱(セグメント)を紹介しました。


安定・高精度なトラクタ作業のために
ハイブリッドGNSSトラクタガイダンスシステム

トラクタの位置・方向を安定して高精度で把握できるハイブリッドGNSS航法装置とそれを用いたガイダンスシステムを民間企業と共同で開発しました。大規模農場で精密な農作業を行うことが出来ます。
楽に真っ直ぐ!
自動操舵機能付き田植機

従来機より割高となる自動操舵機能付き田植機を生産者が導入しても、生産コストに影響がないことを明らかにしました。

スマート酪農技術でいいエサ、
健康な牛、おいしい牛乳を

ドローンで雑草を発見・除草したり、衛星画像から収穫適期を予測したり、ICTで各種データを共有・閲覧するなど、スマート農業技術を駆使して美味しいミルクを生産します。
泌乳曲線を平準化して
乳牛の健康を維持する

乳生産量の高い牛は、分娩のあと急に乳生産が増加し食べた栄養素より多いミルクをやせながら作るため、病気や繁殖障害などの問題が発生します。そこで、緩やかに増減する泌乳曲線(泌乳平準化)を遺伝的改良と飼い方の工夫で実現し、解決します。
アブラムシがウイルスを媒介すると
農作物が病気になる

北海道の主要農作物であるジャガイモやテンサイでは、アブラムシが媒介するウイルスによる病気が問題となっているため、ウイルスを媒介するアブラムシ種を対象とした防除法を開発し、ジャガイモやテンサイのウイルス病を防ぐことを目指します。
雪割り・雪踏みで野良イモ退治

雪割り・雪踏みにより土壌を凍結させて、雑草化したジャガイモ(野良イモ)を楽に退治できる技術を開発しました。現在、十勝地域を中心にこの技術が広く使われています。
~知ってほしい~
イチオシの水稲品種

北農研では、良食味米を始め業務・加工用米から飼料用米まで幅広く水稲品種の育成を行っています。最近では、「さんさんまる」「きたげんき」「雪ごぜん」「ゆきさやか」などを育成しました。
糖含量の高いオーチャードグラス
中生新品種「えさじまん」

オーチャードグラス「えさじまん」は、雪印種苗(株)と共同で育成した中生新品種です。糖含量が既存品種より高く、栄養収量の多い品種です。サイレージ発酵品質は良好で、放牧にも利用できます。
たくさん穫れて品質も優れる
普通ソバ新品種「キタミツキ」

「キタミツキ」は、「キタワセソバ」と比べ収量が多く、容積重は重く、健康に良いとされるルチン含量が高い特徴を持ちます。「キタワセソバ」の後継品種として普及を進めています。
食卓からスナックまで
彩り豊かなバレイショ品種

サラダ・コロッケに向く「はるか」、煮物に適する「ピルカ」、色を生かしたさまざまな創作料理を楽しめる「ノーザンルビー」、サラダやフレーク原料に優れる「キタムラサキ」などを開発しました。
多畦収穫機を核としたテンサイ生産支援技術
労働時間を減らしバランス良く畑を利用するために

生産者の労働力不足を補うために、テンサイの移植や収穫を受託する組織を立ち上げ、大型機械を使いこなすことで効率的な生産をすすめます。

試食コーナー
「イアコーンサイレージ」により作られた牛乳を使って美瑛町の企業が商品化した濃厚なジェラート、バレイショ3品種「トヨシロ」「ノーザンルビー」「キタムラサキ」を使った風味豊かなスナック菓子をご提供しました。
動画上映
農研機構の紹介を始め、今注目されているスマート農業の中から畦畔での取扱性や安全性が高く自動走行可能な高機動畦畔草刈機、無人運転で楽に田植えができる自動運転田植機、農作業を無人化できるロボットトラクタなど最新の研究成果を上映しました。

季刊広報誌 NARO
農研機構研究報告