広報活動報告詳細

第15回「食と農のサイエンスカフェinふくやま」を開催しました。

情報公開日:2017年1月 6日 (金曜日)

開催日時 

2016年(平成28年) 12月3日(土曜日) 13時15分~14時45分

開催場所 

西日本農業研究センター 講堂 (広島県福山市西深津町)

参加者数 

21名

開催概要 

平成28年度2回目となる「食と農のサイエンスカフェinふくやま」を開催しました。サイエンスカフェは、食や農の科学についてお茶を飲みながら気軽に語り合う場として、平成24年度から始まった企画で、通算で15回目となりました。

今回の話題提供者は営農生産体系研究領域 機械作業・情報グループの寺元郁博主任研究員、ファシリテーターは当センター産学連携室長の船附稚子でした。

テーマは「農業とIT~空から農業を見る~」でした。IT(情報技術)は今や、インターネットなどを通じて活用され、人々にとって非常に身近な技術となっていますが、農業にどのように利用できるのかについて、進行中の研究に関連づけて紹介されました。お話は、前半の「スマートフォン(スマホ)と農業」、後半の「ドローンと農業」の2部構成で進められました。

前半の「スマホと農業」では、まずスマホが持つ機能と、スマホ用のアプリケーションソフト(アプリ)について説明されました。アプリの特長のうち、1.GPS(人工衛星が取得したデータから現在位置を知ることができるシステム)、2.情報共有性(同一アプリを持っていれば、離れた地点の複数の人が情報を共有できること)の重要性について、世界的に人気のスマホゲームを例に説明されました。次に、「スマホ用作業記録作成アプリ」を開発するに至った経緯や利用方法の紹介がありました。「スマホ用作業記録作成アプリ」は、近年増えているグループによる農作業を支援するものです。このアプリによって、100枚以上に分かれた水田の収穫作業の状況をグループ全員がリアルタイムで知ることができ、また作業日誌を作成する手間が省け、農業を効率化できます。

休憩時間には実際に参加者がアプリの操作を体験し、使いやすさを実感していました。

後半の「ドローンと農業」では、クイズを交えて、ドローンに搭載したカメラで空から田畑を撮影すると、地上から人が見るのと比べて、地図を見ているように奥行きや距離などがわかることが説明されま した。また、ドローンの活用方法について、撮影用のドローンの実物の展示や、空を飛ぶドローンのビデオ上映なども交えて説明されました。例えば、1.農薬散布用のドローンがあること、2.作物の葉の色を測定できる特殊な撮影装置をつけて撮影すれば、作物の生育状態(元気の良さ)がわかること、3.地形データ変換ソフトがあれば、ドローンで撮影した田畑の3D映像が作成出来るなど、農業分野のいろいろな場面でドローンが活躍し得ることが説明されました。

スマホもドローンも新しい技術ですが、新しいからといって若い人だけのものでは無く、すべての農業者にとって使いやすく、省力化につながるような「名脇役」の技術を研究開発したい、という寺元主任研究員の夢で締めくくられました。

質問コーナーでは、薬剤散布ドローンの最大掲載リットル数や、小規模経営の生産者にITはどこまで貢献できるのかなどの質問が寄せられました。

アンケートでは「話がわかりやすくてよく理解できた」「参加して良かった」という回答が非常に多く、参加者とともにITを活用した農業研究について考える好機となったのではないかと思います。

 

スマホクイズアプリ

法人番号 7050005005207