プレスリリース
「イノベーション創出基礎的研究推進事業」 平成20年度新規採択課題の決定について

情報公開日:2008年8月29日 (金曜日)

独立行政法人農業・ 食品産業技術総合研究機構(略称:農研機構) 生物系特定産業技術研究支援センターでは、大学、独立行政法人、民間企業等の研究者から研究課題の提案を公 募し、審査によって実施課題を決定する、競争的資金制度として平成20年度より「イノベーション創出基礎的研究推進事業」を実施しております。

平成20年度は、募集期間に提案された301課題(技術シーズ開発型研究241課題、発展型研究60課題)について、選考・評価委員会による厳正な審査 を行い、今般、別添の36課題(技術シーズ開発型研究25課題、発展型研究11課題)を採択し、委託研究として実施することとなりましたのでお知らせしま す。

このことにより当センターが競争的資金制度として実施する研究課題は、継続中のものを含め、133課題(イノベーション創出基礎的研究推進事業36課題、基礎研究推進事業64課題、異分野融合研究支援事業33課題)となります。

なお、課題の概要等をホームページ上で公開しておりますので、併せてお知らせします。


詳細情報

【技術シーズ開発型研究】(25課題)

[一般枠]

  • D-アミノ酸に着目した新規機能性食品の開発
  • SNP分析を利用した日本独自作物ダイコンの低コストゲノム研究
  • アレロケミカルの探索と新規生理活性物質の開発
  • イネ科作物の耐湿性に関わる通気組織形成能の機構解明
  • エピゲノム情報制御を基軸とする新たな植物育種技術の創出
  • オルガネラゲノム工学による細胞質雄性不稔の開発
  • 寄生ゲノムのダイナミズム:レトロエレメントの制御と高度利用
  • 共生細菌により昆虫が獲得する新規生物機能の解明と制御への基盤研究
  • 筋肉老化を防ぐ抗ユビキチン化ペプチドおよびフラボノイドの開発
  • 作物の抵抗性誘導経路の強化による新規病虫害複合防除手法の開発
  • 自然免疫修飾による健康増進を目指した高機能食品開発の試み
  • 植物糸状菌病制御のためのヴァイロコントロール因子導入法の開発
  • 動物の摂食・代謝・運動に関わる恒常性調節機構と調節物質
  • 突然変異育種法を利用した養殖魚の効率的な新品種作出技術の開発
  • ナノ病原体の病原性因子の構造解析と治療薬開発に向けた基礎研究
  • バイオマス生産基盤としての植物CO2応答機構の解明

[若手研究者育成枠]

  • イネいもち病菌の非病原性遺伝子産物の機能と分子構造の解明
  • ウイルスベクターを利用した原虫感染レセプター同定系の開発
  • 温帯果樹の休眠制御機構の分子基盤解明
  • 高機能食品成分としてのスフィンゴ脂質に関する基盤構築
  • 次世代DNAシークエンサーを活用したゲノム育種基盤技術の開発
  • 全アミノ酸同時計測用バイオチップの開発
  • 二重変異体を用いた新規構造澱粉米の開発
  • ヘアリーベッチ導入大豆栽培の多収機構解明と栽培技術の確立
  • 葉緑体工学を用いた自己糖化型エネルギー作物の開発

【発展型研究】(11課題)

[一般枠]

  • ウシ用胎盤剥離誘導製剤の開発と繁殖機能への影響の解明
  • 海性バイオマス(アルギン酸)からのエタノール生産基盤
  • 環境負荷低減技術によるキチン系バイオマス資源の高度利用
  • 絹の高機能化による再生医療材料創製システムの構築
  • CRES-T法を基盤とした花きの高度形質制御技術の実用化
  • 抗疲労作用のある新規高アントシアニン茶品種育成と利用食品開発
  • 高品質牛肉生産のための肉牛の瞳孔反射による血液成分計測・管理システムの開発
  • 草原短角牛の造成と産肉機構ならびにその肉質特性の解明

[ベンチャー育成枠]

  • 水産有用甲殻類の難飼育性種苗生産技術の開発
  • 苦味受容体をターゲットとした調味ペプチドの開発と商品化
  • ブタ大腸菌性下痢症予防食べるワクチンの開発研究