ポイント
- 土壌凍結を活用することにより、農薬を用いない野良イモ防除技術の開発に着手します。
- 野良イモ防除を農繁期の人力作業から、冬の農閑期の機械作業へ移行させることで、大幅な省力化を目指します。
概要
農研機構 北海道農業研究センター【所長 折登 一隆】では、十勝の主要な農業機関の連携体制により平成22年度から3年計画で、北海道東部において増加している野良イモ(雑草化した収穫もれ馬鈴しょ)の防除技術開発に取り組みます。野良イモは、近年の初冬における多雪化に起因する土壌凍結深の変化(浅くなっている)により発生していることから、冬季の寒冷な気象を有効活用し、土壌凍結深制御技術による野良イモ凍死効果をシミュレーションによって簡単に予測し提供するためのIT技術を開発します。
このことによって、農薬を用いず、冬季農閑期の数時間の機械除雪作業による野良イモ防除技術を確立し、十勝の農家がこれまで人力で数週間かけて行っていた野良イモ防除作業を大幅に省力化することが期待されます。
予算
農林水産省、平成22年度新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業「土壌凍結深制御手法による野良イモ対策技術の確立」
研究期間
平成22年度~平成24年度(3年間)
参画機関
北海道立総合研究機構 十勝農業試験場、十勝農業協同組合連合会