プレスリリース
(お知らせ) 「地球温暖化と日本の農業」

- 温暖化の農業影響と適応策を農研機構が本にまとめました -

情報公開日:2020年7月 7日 (火曜日)

ポイント

  • 農業における温暖化対応研究は農研機構の重要な研究課題です。
  • 温暖化の将来影響の評価と適応策について、農研機構が取り組んできた多岐にわたる研究の成果を紹介、解説する本が出版されました。

概要

気象と密接な関りをもって営まれる農業では、温暖化の影響はすでに顕在化しています。農研機構では、気候変動への対応を重要な課題と位置づけ、次の3つのアプローチから技術開発のための研究を行ってきました。1つ目は、将来の気候変化が農業に与える影響予測と対策オプションを準備する「影響評価研究」、2つ目は現在顕在化している問題への対策技術を開発する「適応策研究」、そして3つ目は農業分野からの温室効果ガス排出削減技術を開発する「緩和策研究」です。
このたび、農研機構が取り組んできた影響評価と適応策の研究成果をわかりやすく紹介する書籍「地球温暖化と日本の農業―気温上昇によって私たちの食べ物が変わる!?」(農研機構編著)が成山堂書店より6月28日に出版されました。
本書では、農研機構がこれまでに、現場での栽培試験や数値シミュレーションなど多様な手法を用いて実施してきた研究成果をもとに、温暖化の現状や将来、世界の食糧生産への影響について解説し、また、水稲、畑作物、野菜、果樹・茶、家畜・飼料作物、病害虫・雑草、農業水利用などの各作物、分野への影響と適応策について、わかりやすく紹介しています。

農業生産者、普及指導機関、農業関係研究者、学生、市民の皆さんなど、温暖化と農業の問題に関心を持つ多くの方々に読んでいただき、食と農の次の一手を考えていく一助となれば幸いです。
気象ブックス046
地球温暖化と日本の農業
-気温上昇によって私たちの食べ物が変わる!?-
(成山堂書店気象ブックスシリーズ)
ISBN978-4-425-55451-5
定価 本体2200円(税別)
問い合わせ先
広報担当者 :
農研機構農業環境変動研究センター研究推進室
(兼本部広報部広報戦略室広報専門役)大浦 典子