プレスリリース
農研機構シンポジウム 「エコフィード利用畜産物の新たな展開」を開催

- エコフィード認証制度を食品残渣の活用につなげるために -

情報公開日:2011年11月 7日 (月曜日)

ポイント

  • 今年度から始まったエコフィード認証制度の周知と食品残渣への取り組みについてのシンポジウムを12月8日に、つくば国際会議場(エポカルつくば)で開催します。
  • 飼料自給率向上の観点から、また、飼料価格上昇の折、食品産業から排出される食品残渣の飼料への利用(エコフィード)の拡大はますます重要です。

概要

輸入飼料価格の高騰と高止まりにより、我が国の畜産農家の経営は厳しい状況にあり、生産コストの多くの部分を占める飼料コストを低減するため、安価で安心・安全な飼料の供給が求められています。国内における食品産業からは、毎年1100万トンの食品残渣が排出されていますが、現状では2割程度しか飼料化されていません。食品残渣の飼料への活用をより一層拡大することは、飼料自給率の向上につながるばかりではなく、安心・安全な畜産物の供給にもつながるものです。

また、今年度から、エコフィード認証を受けた飼料を給与した家畜からの畜産物やその加工食品について、一定の基準を満たしたものを「エコフィード利用畜産物」として認証する制度が開始されました。この認証制度を活用して、いかに畜産物や加工食品の差別化や高付加価値化につなげていくか、また、その利益を生産者へ還元していくかを、エコフィードに携わる広範な関係者に参集いただき検討いたします。

当日は是非取材にお越しいただき、紙面、番組等でご紹介いただければ幸いです。


詳細情報

開催要項

1. 開催趣旨

畜産農家の経営は、世界的な穀物価格の上昇を受けますます厳しい状況にあり、安価で安心・安全な飼料の供給が喫緊の課題となっています。その中で、食品産業から排出される年間1100万トンの食品残渣の活用は、飼料自給率を向上させるばかりでなく安心・安全な畜産物の供給にもつながる重要な課題です。さらに、今年度から、エコフィード認証された飼料を給与した家畜から得られた畜産物及びその加工食品について、一定の基準を満たしたものを「エコフィード利用畜産物」として認証する制度が開始され、今年8月に初めて認証されました。そこで、このような認証制度を利用して高付加価値化された畜産物についての現状認識と問題点を検討するため本機構シンポジウムを開催します。

2. 主催

(独)農業・食品産業技術総合研究機構畜産草地研究所
協賛 (社)日本科学飼料協会、(社)中央畜産会

3. 開催日時

平成23年12月8日(木曜日)13時00分~17時00分

4. 開催場所

つくば国際会議場(エポカルつくば) 茨城県つくば市竹園2-20-3

5. 内容

挨拶 松本光人(畜産草地研究所長)

1.基調講演 (座長 畜産草地研究所 梨木守)

エコフィードと日本の畜産(レビューとこれから) (畜産・飼料調査所 御影庵 阿部亮)
原産地認証制度(海外の事例に学ぶ) (日本大学生物資源科学部 川手督也)

2.一般講演 (座長 畜産草地研究所 竹中昭雄)

エコフィード認証制度について (日本科学飼料協会 米持千里)
エコフィード利用畜産物認証制度について (名古屋大学 淡路和則)
エコフィードの安全確保について (FAMIC 山谷昭一)

休憩

3.パネルディスカッション (座長 畜産草地研究所 寺田文典)

「エコフィード認証制度を食品残渣の活用につなげるために」
話題提供
食協株式会社商品開発部 立川健治
千葉県千葉農業事務所(前千葉県畜産総合研究センター) 松本友紀子
全農 飼料畜産中央研究所 内田江一郎
パネラーは、基調講演者、一般講演者、話題提供者

6. 参集範囲

農林水産省、独立行政法人、都道府県、大学、団体、民間等の関係者

7. 参加申込み

出席を希望される場合は、「出席申込書」に記載の上、事務局あて郵便又はファックスでお申し込みください。
申込締切: 平成23年11月25日(金曜日)
出席申込書 | エクセル形式 | PDF形式 |

8. 事務局

農研機構畜産草地研究所 企画管理部業務推進室交流チーム
Tel:029-838-8249、 Fax:029-838-8606
〒305-0901 茨城県つくば市池の台2