プレスリリース
(お知らせ) 平成29年7月九州北部豪雨による被災ため池等に関する現地調査報告書の公表

- ため池は下流の被害軽減に貢献 -

情報公開日:2017年8月 2日 (水曜日)

ポイント

  • 農研機構は、平成29年7月九州北部豪雨災害への技術支援の一環として現地調査を実施しました。
  • 流域で発生した土石流の影響等で、ため池を含む一部地域に大きな被害が発生しました。
  • 一方、ため池によっては、上流からの土石流を貯留し下流の被害軽減に貢献しました。

概要

九州北部豪雨災害では多くの方が犠牲となり、多数の方が被災されました。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

  1. 農研機構は災害対策基本法第2条に基づく指定公共機関に指定され、地震や台風等で大きな災害が発生した場合には、農林水産省からの要請に応じて現地に職員を派遣する等、災害への技術支援活動の中核的役割を果たしています。
  2. 平成29年7月九州北部豪雨災害においては、7月10日(月曜日)に農林水産省農村振興局よりため池に関する支援要請を受け、7月12日(水曜日)から14日(金曜日)にかけて福岡県朝倉市内の13箇所のため池について九州農政局・福岡県と合同で現地調査を実施しました。
  3. 流域で発生した土石流の影響や河川の浸食の影響で、一部のため池では決壊等の重大な被害が発生する一方で、上流からの土石流を池敷に貯留し下流の被害軽減に貢献したため池も見られました。
  4. 今回多くの被害が報じられた福岡県朝倉市山田地区の鎌塚ため池においては、上流からの土石流や流木と山の神ため池の決壊土砂が鎌塚ため池の貯水池に流入し、設計より高い貯水位となりましたが、決壊を免れました。貯水池および洪水吐下部には土砂や流木が大量に堆積しており、山田地区への土砂・流木の流入を大きく軽減したと考えられます。
  5. 福岡県朝倉市杷木地区にある梅ヶ谷ため池では、上流の山腹から大量の土石流と流木が貯水池に流入しましたが、洪水吐の水路周辺の軽微な損傷にとどまりました。ため池が砂防ダムの役割を果たし、下流の住宅等への被害を大きく軽減したものと考えられます。同様に土砂を受け止め下流の住宅への被害を軽減したと思われるため池が、今回の九州北部豪雨において複数存在しました。
  6. 今回の調査報告書は、農研機構のホームページ「平成29年7月九州北部豪雨に関する支援等について」で公表します。

お問い合わせなど

研究推進責任者
農研機構農村工学研究部門 研究部門長 山本德司

研究担当者
農研機構農村工学研究部門 企画管理部 災害対策調整室長 梶原義範
農研機構農村工学研究部門 施設工学研究領域土構造物ユニット長 堀俊和

広報担当者
農研機構農村工学研究部門 技術移転部移転推進室広報プランナー 遠藤和子
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