プレスリリース
短葉性ねぎ新品種「ふゆわらべ」

- 食味がよく、省力的に栽培できる新タイプのねぎ品種を育成 -

情報公開日:2009年10月28日 (水曜日)

ポイント

コンパクトな長さに仕上がり、緑の部分までおいしく食べられる根深ねぎ新品種「ふゆわらべ」を育成しました。白い部分が短いため、土寄せ作業を省力化でき、しかも太りが早いため、短い栽培期間で収穫できます。

概要

農研機構野菜茶業研究所【所長望月龍也】は、辛味が少なく食味に優れ、しかも短期・省力栽培が可能な短葉性のねぎ品種「ふゆわらべ」を育成しました。

「ふゆわらべ」は、緑の部分(葉身)および白い部分(葉鞘)が短く太い独特の形状をもち、また、辛味が少なくやわらかいため、葉身部までおいしく食べられる新しいタイプのねぎ品種です。一般的な根深ねぎでは、通常30cm 程度の白くやわらかい葉鞘部を形成させるため、土寄せ作業を繰り返し行う必要があり、栽培期間が長期におよびますが、「ふゆわらべ」は太りが早く、葉鞘部の長さが20cm 程度と短いため、従来と比べて土寄せ回数を半減でき、栽培期間を2か月程度短縮することが可能です。今後、本品種を利用して、少人数家庭での消費拡大や葉ねぎ兼用商品など新たな用途が期待されます。

本品種は、農林水産省プロジェクト研究「新鮮でおいしい『ブランド・ニッポン』農産物提供のための総合研究」で得られた成果です。