刊行物詳細

中央農業総合研究センター

施設キュウリとトマトにおけるIPMのためのタバコカスミカメ利用技術マニュアル(2015年版)

カテゴリ
: 技術紹介パンフレット
: 成果マニュアル
タイトル
: 施設キュウリとトマトにおけるIPMのためのタバコカスミカメ利用技術マニュアル(2015年版)
発行年月日
: 2015年12月 1日
概要

総合的病害虫・雑草管理(IPM)を推進する上で、天敵昆虫類の利用は、化学合成殺虫剤を削減しつつ害虫防除を行なうための中心的技術となります。雑食性の捕食性天敵タバコカスミカメはコナジラミ類、アザミウマ類の有力な天敵で、捕食能力や分散能力が高いことから、わが国でも天敵温存ハウスを活用した保護利用が西日本を中心に進められており、ナスなどで効果をあげています。本種は捕食能力が高いため害虫種を発生直後からすみやかに抑圧できる強力な防除効果をもつ一方で、雑食性で植物を餌としても定着・増殖することが可能なため、これら餌植物を代替餌とした「バンカー法」を用いることによって、従来の天敵種の弱点であった害虫低密度時も安定して施設内に残存し、防除効果が長期間持続することが期待できます。

農研機構・中央農業総合研究センターを中心とした研究グループは、平成24年度から26年度にかけて農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業「土着天敵タバコカスミカメの持続的密度管理によるウイルス媒介虫防除技術の開発・実証」(課題番号24017)を実施し、タバコカスミカメを用いたキュウリにおけるアザミウマ類、トマトにおけるコナジラミ類の防除技術を開発しました。定着性の向上には、本種に適したバンカー植物の探索を行い、その管理技術とあわせて技術体系を構築しました。また、防除試験のデータをもとに、現在生物農薬として登録申請中です。

事業の成果をとりまとめ、ここに3つのマニュアルを作成しました。「施設キュウリとトマトにおけるIPMのためのタバコカスミカメ利用技術マニュアル」は主に技術者向け、「ミナミキイロアザミウマ防除を目的としたキュウリの天敵利用技術マニュアル」と「タバコカスミカメ利用技術マニュアル―施設トマト―」は普及関係者および農家向けに、その技術をわかりやすくまとめたものです。

これらのマニュアルが、アザミウマ類、コナジラミ類の防除にIPM技術を活かそうとする方々のお役に立てば幸いです。

冊子体もございます(来年2月頃配布予定)。ご希望の方は、編集責任者へe-mail(技術マニュアルの奥付をご覧ください)でお申し込みください。(部数に限りがあるため配布は先着順となります)。