東北農業研究センター

生産力増強グループ

東北地域の経営耕地面積全体の約4割を占める中山間地域において、担い手不足による農地の荒廃を防ぎ地域経済の維持・発展を図るためには、耕地生産力を増強させることが必要です。そこで、これまで生産性の低かった小区画の水田を合筆して大区画にまとめ、効率的に畑作物(飼料作物・大豆)を生産し、農地の保持と収益の向上を可能とするシステムの構築を目指します。緩傾斜地にある水田群を合筆して作業効率と、排水性を向上させた畑地とする技術や、作物生育と地力の不均質性の情報をデジタル化し迅速に活用する技術を基にして、生産作業の高能率化と増収をもたらす畑作物の生産システムを開発します。そして、生産作業効率30%、子実トウモロコシ・大豆・牧草の収量15%向上を可能とする緩傾斜合筆及びスマート技術を活用した超省力生産を実証します。同時に、東北地域の環境に適した、中山間地を活性化させる牧草等の普及を実現させます。

小区画圃場を合筆すると作業用トラクターが効率よく走れます。

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