花き研究所

花き病害図鑑

さび病(サビビョウ)

Rust(糸状菌)

植物名: バラ(バラ類) バラ科 Rosa spp.
病原菌: Kuehneola japonica , Phragmidium fusiforme, Phragmidium mucronatum, Phragmidium rosae-multiflorae
病徴写真

葉身(表)の症状。

葉身(表)の症状。

葉裏の橙色の盛り上がった粉状の小斑点(夏胞子堆)。

未展開の葉に発生すると葉の変形がみられる。

冬胞子と夏胞子が混在している状態。
病原菌写真

Phragmidium属の夏胞子。

葉裏に形成された冬胞子堆。右上のものは表皮(白っぽい)が破れ、中の胞子が露出している。

葉裏に形成された冬胞子堆(Kuehneola属菌)。

Kuehneola属菌の冬胞子堆の切断面。

Kuehneola属菌の冬胞子堆の切断面(拡大)。

Phragmidium属の冬胞子。
病徴:

葉に発生する。葉の裏側に赤橙色の盛り上がった粉状の小斑点(夏胞子堆)を生じる。発生は主に夏で、秋には黒色の冬胞子塊を形成する。

防除法:

着生葉上や枝上で越冬した冬胞子が、翌春の伝染源となって、空気伝染する。発病部を切り取り、落葉を集めて焼却する。

備考:

バラ類では4種類のさび病菌が知られる。うち栽培バラにはKuehneola japonica、Ph.fusiforme Ph.rosae-multiflorae の発生が多い。

文献:

澤田兼吉:台湾農試特別報19(台湾産菌類調査報告 1):376, 1919(大 8), ;吉永虎馬:植物学雑 16 (179):3, 1902(明35) ,  笠井幹夫:札幌博物学会報 3(1):31,1910(明43), 南部信方:病虫雑 4(8):597,1917(大6)

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)、植松清次(千葉県暖地園研環境研)、築尾嘉章(花き研)

記載日: 2012年2月14日

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