bulb rot(糸状菌、不完全菌類)
植物名: | チューリップ ユリ科 Tulipa spp. | |||
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病原菌: | Fusarium oxysporum f.sp. tulipae | |||
病徴写真 | ||||
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病徴: | 圃場では開花後の気温が上昇する5月以降に発病が認められ、品種にもよるが赤い色素を産生する品種では葉の先端から次第に赤く変色し、最後には地上部全体 が赤褐色ないし褐色になり枯死する。また、赤い色素を産生しない品種では赤く変色せず、黄色になって枯れる。この様な発病株を掘り取ってみると、茎の基部や種球の根盤部、根や新球の基部などが腐敗し、甚だしいときは球根全体が腐敗し軟腐する。根盤以外の部分が侵された場合は地上部に症状が現れず、掘り取っ て始めて発病がわかる。促成栽培でも同様に発病するが、露地の球根養成栽培とは異なり,萌芽時から発病が認められる。この場合、発病は加温開始直後に起こ ることが多い。また,貯蔵中の球根(7~8月)にも発病し,外皮下の鱗片に病斑が形成され、高温、多湿な貯蔵条件で病斑が拡大する。病斑は立毛中とは異なり、根盤部以外から発病することが多い。やがて、外皮を残して内部は白灰色の乾腐状態になり、カサカサと音を立てる。患部表面には大量の分生子が形成される。貯蔵中に選別を行わないと球根表面にも菌糸が現れ、隣接球根にまで蔓延する。なお、いずれの場合も患部はバナナの様な甘い腐敗臭を発するので、本病の 診断に利用できる。 |
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発生時期: | 圃場では開花終了後の5月以降。球根貯蔵時は夏季。 |
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発生場所: | 圃場、貯蔵庫 |
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防除法: | 球根伝染と土壌伝染。発病後の防除法はない。植付前に球根を登録薬剤で消毒する。 |
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文献: | 山田員人(1981)島根県農試研報17. , 向畠博行ら(1991)富山県農技セ研報9. |
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外部サイト: | ||||
記述者: | 築尾嘉章 |
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記載日: | 2011年5月11日 |