植物細菌病と病原細菌の情報をご提供するページへようこそ!
ご 挨 拶
- 私たちは細菌を通して農業および農業を取り巻く環境の研究を行っています。得られた成果はできるだけ利用しやすい形にして提供したいと思っています。
- 数ある細菌のうち,植物に病気を起こす一群の細菌(植物病原細菌)は,農作物の生産者はもとより,最近では園芸愛好家や家庭菜園の愛好者にも関心が持たれています。
- また,有害な植物病原細菌を検出する技術は植物検疫の現場でも使われています。わが国は農産物の自給率が先進諸外国に比べて著しく低く,カロリーベースで40%前後であるため,大量の農産物を輸入しています。植物検疫は,海外産の病害虫が輸入農産物に付随してわが国に侵入し,生態系に悪影響を及ぼすことを未然に防ぐために,重要な役割を担っています。
- 植物を育てる過程で生じる障害のうち,細菌病を診断する方法には,病気の症状(病徴)から鑑定する方法と,罹病部から細菌を分離して病原細菌を特定(同定)する方法とがあります。
- また,種子のように外観健全なものを対象にする場合は,細菌を分離し,その中に病原細菌がいるかどうかを検査します。
- 簡易同定法の開発に当たっては,基礎データを得るために大量の既知細菌を利用しています。それらの細菌は1950年代の農林省農業技術研究所の時代から積み重ねられた資産であり,その多くは今も,農業生物資源研究所微生物遺伝資源センターバンクに保管されています。菌株の収集と保存に尽力された各位に感謝します。
(国立研究開発法人 農業環境技術研究所)
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