日本産糸状菌類図鑑　No.22　before← →next ↑top

Cochliobolus intermedius Nelson [=Curvularia intermedia Boedijn]
　分類：子のう菌門，小房子のう菌綱，クロイボタケ目，プレオスポラ科

　日本全国に分布し，イネ褐色米およびソルガム縁葉枯病を引き起こす。コムギなど他のイネ科植物の穂などからもしばしば分離される。分生胞子を飛散して蔓延する。子のう胞子は自然条件下では観察されない。

性状（機能）：植物病原菌

	形態： 　有性世代：培地上の対峙培養で形成。黒色の偽子のう殻内に長楕円形の子のう，無色，糸状，大きさ165-330×5-10μの子のう胞子をラセン状に巻いて形成する。 　無性世代：分生子柄は明褐色。分生子はわずかに湾曲し，楕円形〜紡錘形，中間細胞は褐色，末端細胞は淡褐色，中央の隔壁は他よりも厚く，表面平滑，へそ沈在，大きさ27-40×13-20μ，3偽隔壁をもつ。
分生子

農環研所蔵標本　なし

(記述および図版提供者：月星隆雄，農環研，微生物分類研究室，2003）

本図鑑の著作権は農業環境技術研究所，農業環境インベントリーセンターに帰属します。