| 主要土壌線虫識別のためのポイントとなる特徴 |
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特長が( )に囲まれている場合は,その特徴がわかりにくい,はっきりとは見えにくいことを示す。 |
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| 体の概形:太さ・プロポーション |
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小型 |
体長短く小型の線虫 |
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細長 |
細長いスレンダーな線虫 |
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中庸 |
中庸な線虫らしいプロポーション |
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大型 |
太くて長い大型の線虫 |
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太短 |
体長短いが太く見える線虫 |
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| 体の概形・形状 |
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棒状 |
体は幅があり両側平行,体前端・尾部は特段細くならない。 |
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涙滴 |
体前端は特段細くならないが,尾部は徐々に細くなる。 |
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紡垂 |
体前部・尾端は徐々に細くなる。 |
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涙糸 |
涙滴型で,尾端は糸状に細く伸びる。 |
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線状 |
体は細く両側平行,尾部は糸状に伸びない。 |
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糸状 |
細長いスレンダーな線虫で,尾部が糸状に長く伸びる。 |
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| 体の概形・曲り工合 |
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直線 |
体はほぼ直線状 |
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屈曲 |
体は不規則に屈曲する。 |
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( 型 |
体はわずかにカーブ |
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し字 |
体は後半部でカーブし,「し」の字状 |
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C字 |
体は均一にC字状にカーブ |
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らせん |
体はぐるぐると巻く。 |
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| 頭部の概形(含む頭部の飾り・口唇部のくびれ) |
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飾 |
飾りがあり属特異的な形状(次の欄に形状を表記) |
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細丸 |
細い頭部だがよく見ると頭部のシルエットは丸 |
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細角 |
細い頭部だがよく見ると頭部のシルエットは角張る。 |
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丸 |
細くなく丸い頭部 |
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角 |
細くなく角張る頭部 |
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太角 |
太く角張る頭部 |
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三角 |
細長くなく先端がやや尖って三角に見える頭部 |
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| 飾・頭部骨格・Cephalic
Sensilla |
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王冠・翼など飾りの形状を表記 |
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骨格 |
頭部骨格が発達 |
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Sensilla |
Cephalic
Sensilla(ヒゲ)あり |
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| 口唇部のくびれ |
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オフセット |
口唇部が容易に区別される。 |
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くびれ |
口唇部の後端にくびれがある。オフセットとほぼ同じ |
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| 口腔の特徴 |
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口針 |
口針を持つ(Tylenchida目)。 |
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歯針 |
歯針を持つ(Dorylaimida目)。 |
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樽型 |
口唇部の体幅の大半を占め,樽型でよく目立つ(大型の)口腔 |
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大歯 |
Mononchidの著しい壁歯 |
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小歯 |
よく観察すると認められる小さい歯 |
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小腔 |
口腔あり,どちらかというと縦長,時に「逆円錐形」 |
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横長 |
口腔あり,どちらかというと横長 |
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筒状 |
Rhabditidの両側平行,筒型の口腔,またはこれに類似のもの(*を付す) |
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不明瞭 |
口腔不明瞭 |
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| 口針/歯針の特徴 |
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細短 |
細短く節球だけが目立つ口針 |
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細漠 |
細短くはっきりしない口針 |
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太短 |
太短いはっきりした口針 |
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長大 |
長大でフレキシブルな口針 |
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節球 |
口針の節球があり,よく目立つ。Dorylaimida目のTylencholaimus属の歯針末端も節球様にふくらむ。 |
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D細短 |
細くて短い歯針 |
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D細長 |
細くて長い歯針 |
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D太短 |
太短い歯針 |
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D長大 |
太く長大な歯針 |
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D弓形 |
ユミハリセンチュウの弓型の歯針 |
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D複合 |
Diphtherophora属の複合型の歯針 |
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| 食道の特徴 |
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発達食道球 |
発達した中部食道球とその弁 |
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中部食道球 |
中部食道球有 |
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合体食道球 |
口針が中部食道球につながっているように見える。 |
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中部・後部 |
食道中部と後部両方に膨大部 |
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後部,蝶型 |
発達した後部食道球と蝶型の弁 |
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後部,楕円 |
後部食道球あり,弁は蝶型ではない |
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後部,十字 |
後部食道球あり,弁は蝶型ではなく,横溝があり,十文字に4分されているように見える。 |
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ビン |
Dorylaimida型のビン型の食道(Mononchids含む) |
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波 |
食道が波線状に認められる。 |
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不明瞭 |
食道の形態不明瞭 |
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| 尾部の形状・概形:雄成虫以外 |
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糸状 |
尾部は細長く先端は糸状に長く伸びる。 |
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糸三 |
尾部は細長い三角形,先端は糸状に伸びる。 |
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細三 |
尾部は先端が尖り細長い三角形 |
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三角 |
尾部は先端が尖りやや長い三角形 |
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台形 |
先端やや切断状で概形台形 |
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楕円 |
尾部は全体として長楕円形を切った形 |
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長円 |
尾部は先端が円形,全体としては長円形 |
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鈍三 |
尾部は短く正三角形に近い形状 |
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丸尾 |
尾部は短く半円形 |
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その他 |
上記で表現できない独特の形状の尾部は属名に的を付け表記 |
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| 尾部の形状・曲り工合(尾部が短く曲り工合が決められない場合がある) |
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直線 |
尾部はほとんどまっすぐ。 |
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腹側 |
尾部は腹側に曲る。 |
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背側 |
尾部は背側に曲る。 |
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| 尾端の形状 |
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糸状 |
尾端は糸状でひねひねしている。 |
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糸直 |
尾端は糸状で真直ぐ |
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細棒 |
尾端は細いが幅があり,糸状ではなく丸い。 |
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三直 |
尾端は長三角形状で尖り真直ぐ |
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三曲 |
尾端は長三角形状で尖りひねひねしている。 |
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切断 |
尾端はやや切断状 |
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鈍尾 |
尾端は鈍い三角形状 |
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丸尾 |
尾端は丸められる。 |
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突起 |
尾端は突起(mucro/spinneret)を備える。 |
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| 雄成虫の尾部の特徴 |
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尾翼 |
尾翼あり,よく発達し尾端を取り囲む。 |
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小翼 |
尾翼あり,発達程度低く総排泄口付近のみ。 |
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突出 |
交接刺が体外に突出しよく目立つ。 |
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Aphe |
Aphelenchoides属の特徴的な交接刺 |
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| その他 |
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環著 |
体環が顕著ではっきりと認められる。 |
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体環 |
体環が容易に確認できる。 |
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点刻 |
角皮に点刻がある(点刻が体環様に並ぶ)。 |
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皮膨 |
角皮が膨潤,ぶよぶよした様子に見える。 |
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波腸 |
腸管の中央に,波状に線が見える。 |
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肛突 |
肛門部が隆起 |
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雄多 |
雄成虫が普通に出現する。 |
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雄稀 |
雄成虫はめったに見られない。 |
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雄無 |
雄成虫はまったく出現しない。 |
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鞘中 |
体が前のステージの角皮に包まれる。 |
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