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情報:農業と環境 No.109 (2009年5月1日)
独立行政法人農業環境技術研究所

受賞: 守山 弘・松本公吉・原田直國・井手 任・山本勝利: 農村の生物多様性の理解増進で文部科学大臣表彰

4月6日、平成21年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者が文部科学省から公表され、当研究所の守山 弘(名誉研究員、元環境管理部上席研究官)、松本公吉(研究技術支援室)、原田直國(生物多様性研究領域契約職員)、井手 任(企画戦略室長)、山本勝利(生物多様性研究領域主任研究員)の5名が「ミニ農村の創造・展示による農村の生物多様性の理解増進」 で 科学技術賞(理解増進部門) を受賞しました。

筆頭受賞者である守山名誉研究員は、農村環境に特有の生き物が、農業に関連する人の働きかけによる小規模なかく乱によって維持されてきたこと明らかにし、二次林、ため池、田畑、社寺林を備えた実物大の農村環境モデル(ミニ農村)を造成することによって、ため池や二次林など生息空間の配置が生き物の存続にとって重要な要因であることを示しました。さらに、多くの著書や講演などによって農村の二次的な自然のなりたちと生物多様性保全における重要性を提唱し、また、ミニ農村の展示によって理解の増進につとめました。

また、松本研究技術支援室員は、周辺地域の伝統的な管理方法を参考にしながらミニ農村の維持管理を担当してきました。

これらの成果は、生物多様性国家戦略における人間の働きかけによって維持されてきた自然の重要性の認識に貢献し、農村における生物の保全をめざす多くの取組みに 活用されています。

表彰式会場にて

写真 4月14日表彰式の会場で
(左から山本、松本、守山、原田、井手)

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