独立行政法人農業環境技術研究所が公開している 「歴史的農業環境閲覧システム」 が、国土地理院(国土交通省)の「電子国土賞」のコンテンツ部門を受賞しました。
「電子国土賞」は、国土地理院が提供・配信する電子国土基本図などを利用したGISソフトウェアとGISコンテンツの中から、優れたものを表彰し、広く紹介することにより、品質の高いアプリケーションなどの開発・普及を促進する目的で、創設されたものです。
表彰の対象は、国土地理院の各種データを活用する、独創性・有用性・発展性・操作性等に優れたGISソフトウェアとGISコンテンツで、GISの開発・普及活動を行っている非営利団体(各種学会やNPO法人、公益法人など)の推薦を受けたものの中から選定されます。
「歴史的農業環境閲覧システム」は、明治初期に作成された「迅速測図」を、現在の位置情報と重ねあわせ可能なGISデータに変換し、作成したデータを一般の方にも閲覧しやすい WebGIS として公開したものです。迅速測図を広域に幾何補正して現在の地理情報と重ねあわせられるようにしたことで、土地利用の変化を容易に分かりやすく確認でき、教育、研究、防災などの分野でも利用されていることが選考理由としてあげられました。
なお、制作担当者の一人である岩崎亘典主任研究員(生態系計測研究領域)が作成した 「歴史的農業環境閲覧システム」の紹介動画(約5分)[WMVファイル] (対応するページがみつかりません。2014年10月) が、国土地理院のページでご覧になれます。
6月22日(金曜日)、横浜で開催中の G空間EXPO2012 において表彰式が行われました。
表彰式後の記念写真
岩崎 亘典 主任研究員(左) と
デイビッド スプレイグ 上席研究員(右)