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農業と環境 No.165 (2014年1月1日)
独立行政法人農業環境技術研究所

第5回GRA水田研究グループ会合(10月 インドネシア) 参加報告

GRAロゴ(GlobalResearch Alliance on Agricultural Greenhouse Gasses)

農業分野の温室効果ガスに関する グローバル・リサーチ・アライアンス(GRA) の第5回水田研究グループ会合が、10月25日に、インドネシア・ボゴール農業大学国際会議場で開催されました(写真1)。GRAにおいて、わが国はウルグアイとともに水田研究グループの共同議長国に指名され、農環研を中核研究機関として対応しています。今回の会合は、今年1月にフィリピンで開催された第4回会合(「農業と環境」No. 155))に引き続くものです。

第5回GRA水田研究グループ会合参加者(写真)

写真1 第5回GRA水田研究グループ会合参加者

会合は、インドネシア農業省土地資源研究開発センター(ICALRD)所長 Dr. Muhrizal Sarwani の挨拶で開会し、GRA全体の活動状況(事務局)と水田研究グループの活動状況(共同議長)、および参加各国での活動状況の報告が行われました。その後、計測法標準化ガイドラインの作成、各国の観測に関するデータベースの作成、緩和策と適応策の相乗効果をもたらす方策の抽出など、水田研究グループの活動計画が検討されました。さらに、今後も参加各国との情報交換と活動計画の推進を進めることを確認するとともに、次回のグループ会合の計画を検討しました。その結果、来年8月前後にアジアで開催される関連ワークショップにあわせて会合を計画すること、および、ラテンアメリカにおいてもワークショップを開催することが提案されました。

また、本会合に先立って、10月23日には、中部ジャワ州パティ県ジャケナンの インドネシア農業環境研究所(IAERI) (該当するページが見つかりません。2015年5月) を視察しました(写真2)。IAERIはICALRD傘下の研究機関で、農業から排出される環境汚染物質や温室効果ガスの削減をめざして研究開発を行っています。1990年代より水田からの温室効果ガス発生に関する研究を行っており、20台の自動開閉チャンバーを備えた温室効果ガス自動モニタリング施設を有しています(写真3)。農環研は、本年度から5年間の計画で、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム、および国際稲研究所(IRRI)とともに、水管理による水田からの温室効果ガス排出の削減をめざす農水省新規委託プロジェクト 「MIRSA*」 を開始しましたが、IAERIではその現地観測サイトのひとつとして実証試験が行われています。

* MIRSA: Greenhouse Gas Mitigation in Irrigated Rice Paddies in Southeast Asia

インドネシア農業環境研究所(IAERI)正面入り口より(写真)

写真2 インドネシア農業環境研究所(IAERI)正面入り口より

写真3 温室効果ガス自動モニタリング施設圃場(写真)

写真3 温室効果ガス自動モニタリング施設圃場

八木一行(研究コーディネータ)

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