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農業と環境 No.168 (2014年4月1日)
独立行政法人農業環境技術研究所

「農作物によるカドミウム・ヒ素の吸収とそのリスク管理」 (第31回土・水研究会) 開催報告

独立行政法人農業環境技術研究所は、2月26日(水曜日)、つくば国際会議場において、第31回 土・水研究会 「農作物によるカドミウム・ヒ素の吸収とそのリスク管理」 を開催しました。

この研究会では、カドミウム・ヒ素などの有害化学物質について、(1) 行政的な状況、(2) 化学洗浄や植物を用いたカドミウム汚染土壌浄化技術、カドミウム低蓄積品種など新しい手法を応用したリスク管理技術、(3) 植物体中のカドミウム等のイメージング技術、(4) コメにおけるヒ素吸収低減技術 について、最新の情報や研究成果を報告して討論を行いました。

参加者数は118名で、独法研究機関(40名)や大学(7名)のほか、地方自治体(44名)と民間企業等(21名)からも多くの参加をいただきました。

講演のようす(第31回土・水研究会)(写真)

講演のようす(第31回土・水研究会)

会場のようす(写真)

会場のようす(第31回土・水研究会)

以下には、講演要旨とプレゼンテーションに使用した図表の PDF ファイルを掲載します。

講演の内容

1.農作物中のカドミウム・ヒ素をめぐる情勢

農林水産省消費・安全局 青木政典氏から、農業におけるカドミウム・ヒ素をめぐる国内及び国際情勢と農林水産省の今後の取組みについて概要の紹介がありました。

講演要旨1 (PDF 0.2MB)][図表1 (PDF 0.6MB)

2.農作物のカドミウム吸収抑制のために(1)化学洗浄法

農業環境技術研究所の牧野知之上席研究員から、カドミウム汚染農耕地土壌修復技術のうち化学洗浄法について紹介されました。

講演要旨2 (PDF 0.6MB)][図表2 (PDF 1.7MB)

3.農作物のカドミウム吸収抑制のために(2)ファイトレメディエーション

農業環境技術研究所の村上政治主任研究員から、カドミウム汚染農耕地土壌修復技術のうちファイトレメディエーションについて紹介されました。

講演要旨3 (PDF 0.5MB)][図表3 (PDF 2.0MB)

4.農作物のカドミウム吸収抑制のために(3)低蓄積品種

農業環境技術研究所の石川覚主任研究員から、低カドミウムイネ品種「コシヒカリ環1号」が紹介されました。

講演要旨4 (PDF 0.8MB)][図表4 (PDF 5.3MB)

5.RIイメージング技術を用いた植物体内におけるカドミウムの動態解析

日本原子力研究開発機構 鈴井伸郎氏から、植物体内におけるカドミウムの動態について、動画を交えて紹介されました。

講演要旨5 (PDF 0.8MB)][図表5 (PDF 5.4MB)

6.放射光源蛍光X線分析装置によるカドミウム・ヒ素局在性の可視化

農業環境技術研究所の山口紀子主任研究員から、カドミウム・ヒ素局在性について、マイクロメータスケールでの可視化に関する研究が紹介されました。

講演要旨6 (PDF 0.6MB)][図表6 (PDF 3.3MB)

7.資材・水管理による水稲のヒ素吸収抑制

島根大学生物資源科学部 松本真悟准教授から、1970年代の島根県での研究から最近の研究まで紹介されました。

講演要旨7 (PDF 0.7MB)][図表7 (PDF 3.4MB)

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