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第2回 公開セミナー 「外来植物のリスクを調べて、その蔓延を防止する」
開催趣旨 プログラム 交通案内 プログラム

Q&A

講演タイトル 新しくわが国に侵入してきた外来植物を見つける
−わが国に入ってきた外来植物の発見と栽培の記録−
講演者 植村修二(近畿植物同好会)

Q1.

地中海性植物である外来植物・ムギクサは、日本国内で定着しているように見えますが?

A1.

ムギクサは地中海性植物ですが、すでに日本に定着したと考えて良いでしょう。地中海性植物でも、日本の梅雨時期に穂の中で発芽しないものや、病気に対して耐性を持っているものには、日本に定着しているものもあります。ただし、定着しているといっても地域性があり、例えば関西地区では定着できなくても北海道では定着できるということもありますので、外来植物を全国一律に法律で規制するよりは、問題となる地域で条例によって規制する方が現実的かも知れませんね。

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Q2.

在来植物が海外で遺伝的に変異したものは、日本で蔓延する危険性が高いとのことですが、これらの植物と本当の在来植物を見分けるにはどうすればよいでしょうか?分布様式などで大きな違いはあるでしょうか。

A2.

現在、外国産の在来植物で日本国内に持ち込まれているものには、ヨモギ、ハギ、コマツナギ、チガヤ、ススキ、イタドリ、キクタニギクなどがあります。この中で、コマツナギは明らかに形態が異なるので、見分けることが可能です。日本のコマツナギは背が低く、地面を這うか低木の状態です。これに対して海外から持ち込まれたコマツナギは非常に大きく、幹は直径3〜4センチまで肥大し、駒(馬)をつなげるような大きな木になります。野外でコマツナギを観察した際には、姿を見て大きくなっているものは外来だと判断して間違いないと思います。しかし、それ以外の植物については形態的に区別することは大変困難です。例えば、キクタニギクは従来は見つけることさえ大変難しい植物だったのですが、最近では次々と増えて普通種になりかけています。そこで初めてこれが外来種ではないかと疑ったのですが、形態的には区別するのが非常に困難だったため、DNA分析により判定することになりました。斜面など工事を行った場所などでは、同じような樹齢・形態のハギやメドハギが異常に大量に繁殖しているなどの特徴から、外国産ではないかと疑うことができます。しかし、このような特徴から疑うことができるのは工事施工初年度あたりまでで、3〜4年経過すると、その場所で自生している在来植物なのか、外国産の植物を人為的に持ち込んだものなのか、判定が大変困難になります。ヨモギの場合には、外国産を持ち込むとイワヨモギが随伴する場合が多いようです。イワヨモギは、北海道には自生種がありますが近畿にはありませんので、近畿地方でイワヨモギがあればそこにあるヨモギは海外産の植物が持ち込まれた可能性が高いと判断して良いでしょう。このほか、ミシマサイコの中には、細い葉のタイプが最近報告されているようですが、これも外国産である可能性が高いでしょう。

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主催:独立行政法人 農業環境技術研究所